
JRA単勝1.1倍、川田将雅「2億円」フィデルでダノックスに“恩返し”!? 順当デビュー勝ちに「これからの成長が楽しみ」、セレクトセール注目の高額落札馬がヴェールを脱ぐ
4日、小倉競馬場で行われた5Rの2歳新馬は、川田将雅騎手の1番人気フィデル(牡2、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。ダノンピーカブーとの叩き合いを制し、デビュー勝ちを飾った。
今夏の小倉開催で最も注目を集めた新馬戦だったかもしれない。
フィデルは、2016年に米国のブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(G1)を制したシャンパンルームを半姉に持つ良血。昨年のセレクトセール1歳で2億900万円(税込)という高額で落札されたほど期待されていた。これだけの馬だけに、デビュー前から評価も高かったが、まずは無事な船出に成功だ。
単勝1.1倍に支持された断然人気馬の手綱を任せられた川田騎手にとっても責任重大だった。
8頭立ての少頭数で行われた芝1800m戦。好スタートを決めると、先手を主張したダノンピーカブー、シゲルユキミザケ、オレハリョウタローの3頭を先に行かせ、川田騎手とフィデルのコンビはこれらを見る形で4番手から追走する。
折り合いを重視する新馬戦特有のスローペースは、1000m通過が1分3秒6のゆったりとした流れ。フィデルは3コーナー過ぎから徐々に進出、最終コーナーでは早くも先頭のダノンピーカブーに並び掛ける。
内で懸命に抵抗するダノンピーカブーを残り150mで交わすと、1馬身の差をつけて余裕のゴール。着差以上に強さを感じさせられる内容だった。
「スムーズに競馬を勉強しながら全部上手にこなしてくれました。これからの成長が楽しみです」と、レースを振り返ったのは川田騎手。
これだけの期待馬だ。求められるのはただ、レースを勝つだけではない。
フィデルの今後を見据え、課題をクリアしたパートナーに合格点を与えた上での勝利である。「成長が楽しみ」というからには、それなりの手応えがあったのだろう。
「ダノンピーカブーに並んでからもムチが一発も入らなかったように、楽勝といえる内容でした。
父は今年で種牡馬引退が決まっているハーツクライ。血統的に距離が延びても問題なさそうですし、晩年の最高傑作となる期待もありそうです」(競馬記者)
また、ダノックスの主戦を任されている川田騎手が、ダノンピーカブーではなく、フィデルを選んだことも、同馬への期待の表れといえるのではないか。
今回は別オーナーの所有馬でダノックスに“恩返し”となったが、しっかりと結果を出したあたり、川田騎手の全盛期はまだまだ続きそうな気配だ。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
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