パチスロ4号機『獣王』の「らしさ」爆発! 世界観を「○○」で再現…偉大なる“初代”を振り返る
爆裂マシンが星の数ほど登場した4号機におけるAT・ストック機時代。豪華絢爛の名機群のなかでもトップクラスの知名度と評価を受けた覇権タイトル『獣王』は、パチンコとしても人気を博し多くのシリーズ機を生み出した。
最近リリースされた『P超ハネ獣王』など、権利物・羽根物にまでなった同シリーズであるが、初めてパチンコ化された『獣王』は『CR猛獣王』で、これはパチスロ『獣王』の大ヒットを受けて登場した正統後継機『猛獣王」をモチーフに作られたものとなる。
少しややこしいのが、この『CR猛獣王』の次につくられたパチンコシリーズは『ぱちんこCR獣王』でパチスロの先代の名称が使用されているのである。つまり、パチスロでは『獣王』→『猛獣王』という順番だが、パチンコでは『猛獣王』→『獣王』と逆になっている。
パチンコの初代『獣王』シリーズは『CR猛獣王』という多少入り組んだ状況だが、パチスロも『猛獣王』の次が『パチスロ獣王 王者の帰還』と『獣王』にサブタイトルをつける方式になっているのが興味深い。このへんのタイトル決めに関するあれこれを聞いてみたいところである。
さて、『CR猛獣王』。大当り確率が1/348.6のハイミドルと大当り確率が1/306.2となるミドルタイプが同時リリースされたが、連チャンシステムは突入率50%で時短100回が付与される次回ループタイプの確変が搭載された王道スペックとなる。
そして、その直後には『CR猛獣王ST』として、大当り後に7回転の高確率状態に移行するST機能を搭載したバージョンも登場。大当り確率も1/225.2とだいぶ当りやすく設計された、上記2機種とはまったく違うゲーム性を楽しめる機種である。
演出面では、パチスロのリールとドットが表示される「獣王モード」やサバンナチャンスランプ、狙う図柄を表示する演出をパロディにした「15枚告知」など、パチスロに関する演出も多く採用されているが、基本はパチンコの要素を詰め込んだオリジナルのもの。
パチスロを知らないパチンコファンでも楽しめるような工夫も満載で、ステージとモードがそれぞれ3種類ずつ用意されているなど豊富な演出が特徴のひとつとなっている。
ステージがある「ライオン」「ゴリラ」「ダチョウ」を中心にイーグルやゾウといった動物が大活躍するさまはパチスロと同様で、発展パターンのない「ライオンリーチ」がもっともアツいSPリーチとなる。
本機が登場した2004年はファーやムートン、レオパード柄など動物チックなファッションが流行した年でもあるが、パチンコでも成功を収めた『獣王』ブランドは第4弾まで継続する人気シリーズとなり、改めてそのコンテンツパワーを知らしめたのである。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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