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JRA「長距離適性」は友道調教師も太鼓判⁉ ダービー2桁着順も、菊花賞はレッドジェネシスに絶好条件か

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 今年の日本ダービー(G1)で、最後方を一頭ポツンと走っていた馬と言えばピンとくる人も多いのではないだろうか。最後の直線こそ上がり33秒台の末脚を見せたものの、2桁着順に終わり、初めてのG1で苦杯を舐めたレッドジェネシス(牡3・栗東・友道康夫厩舎)だ。

 その後9月に行われた神戸新聞杯(G2)では、テン乗りの藤岡康太騎手の手綱で2着に食い込み見事、菊花賞(G1)への優先出走権を手にした。

 菊花賞本番では、これまで京都新聞杯(G2)を含む3勝を共に挙げた主戦の川田将雅騎手が騎乗する。『netkeiba.com』によると枠順確定後の21日木曜日時点では想定3番人気となっているレッドジェネシス。2度目のG1挑戦となる今回は、タイトル獲得も夢物語ではないかもしれない。

 好走が期待できそうな理由はいくつかある。まず、レッドジェネシスを管理する友道康夫調教師の近年の菊花賞出走馬の成績を見てみよう。

 2019年の同レースを3番人気ワールドプレミアで制した他、2018年はエタリオウがハナ差で惜しくも2着、ユーキャンスマイルも10番人気ながら3着を確保と2頭出しでも結果を出している。2017年は13番人気のポポカテペトルが3着と、人気以上の激走が近年毎年のように見られる点は心強い。

 気になる川田騎手と友道厩舎の相性だが、今年、友道厩舎の管理馬に騎乗した川田騎手の戦績は、ここまで15-4-5-14/38となっている。4着以下よりも1着になった回数の方が多いという、凄まじい成績だ。

 さらには、友道調教師はレッドジェネシスに対して、「距離は伸びた方がいいし、長くいい脚を使うので阪神の菊花賞はいい」と太鼓判とも取りたくなるようなコメントを発表している。

 出走全馬にとって未知の距離となる3000m。しかも今年は例年菊花賞が行われる京都競馬場の改修工事により、より坂の勾配がきつい阪神競馬場での開催となる。自厩舎の出走馬に対して距離不安を口にする他陣営もちらほら見られる中、あえて「距離は伸びた方がいい」と断言できる要素はなんだろうか。

 レッドジェネシスは、新馬戦の施行距離の中で最も長い2000m戦でデビュー。これまでの9戦全てが2桁頭数の出走と多頭数のレースにも慣れている。全レースを見返すと、ゲートの出がものすごくいいとは言い難い弱点はある反面、2歳時より騎手が替われどコースが替われど一戦一戦かかる素振りが全くない。

 特に操縦性の高さを示したのが、今年3月に阪神2400mで行われたゆきやなぎ賞(1勝クラス)だ。

 川田騎手騎乗で、最初の位置取りが後方すぎると見たのか向こう正面で加速。3番手の好位置につけると一旦ペースを落ち着けてラストで再加速し、2着に0.7秒差をつけ快勝した。2段階エンジン搭載と呼びたくなるような好レースぶりであった。

 3歳の若駒にとって、究極の長丁場である菊花賞に出走するにあたって、これらの要素はプラスに働くのではないだろうか。この秋はまだ重賞勝ちがない川田騎手だが、レッドジェネシスとは、ここまでG2の1勝を含む5戦3勝と相性も良い。

 ダービー惨敗の雪辱をはらし、三冠最後の一冠奪取なるか。24日菊花賞は、レッドジェネシスと川田騎手の走りに要注目だ。

(文=鹿取文)

<著者プロフィール>

平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。

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