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JRA菊花賞(G1)「立場一変」でステラヴェローチェと吉田隼人を襲う2つのピンチ、秋華賞惨敗ソダシの「二の舞」も?

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JRA菊花賞(G1)「立場一変」でステラヴェローチェと吉田隼人を襲う2つのピンチ、秋華賞惨敗ソダシの「二の舞」も?の画像1
ステラヴェローチェ 撮影:Ruriko.I

 24日には、阪神競馬場で牡馬クラシック最終関門の菊花賞(G1)が行われる。

 今年は皐月賞馬エフフォーリアとダービー馬シャフリヤールが出走を見送りG1馬は不在。そんななか、押し出される形で主役を務めるのがステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。

 押し出されたといっても、その実績は他のメンバーに比べれば、十分に威張れるものだ。重賞2勝に加え、昨年暮れの朝日杯FS(G1)で2着、春も皐月賞とダービーで連続3着と、G1で3度も馬券圏内に入っている。前走・神戸新聞杯(G2)で圧巻の勝利を収め、評価は急上昇。自らの力で主役の座を射止めたと言った方が適切かもしれない。

 19日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは2.3倍の1番人気に支持されており、本番でもオーソクレースらを抑えて1番人気が濃厚だ。

 重賞2勝が不良馬場だったステラヴェローチェ。道悪巧者というイメージが先行しがちだが、朝日杯FSとダービーで速い時計が出る馬場にも対応済みで、馬場は不問。さらにマイルから2400mという幅広い距離に使われており、適性もオールマイティー。1番人気に推されるのも納得の実力の持ち主と言えそうだが……。

「横山典弘騎手から吉田隼人騎手に乗り替わった皐月賞で3着。さらにダービーでも3着に好走し、秋初戦の神戸新聞杯を完勝したように充実の秋を迎えています。春のクラシック2戦では6番人気と9番人気で激走し、穴党ファンを喜ばせました。

ただし、心配な面もあります。今回はこれまでの追いかける立場から一転、追われる立場になります。漁夫の利とは言いませんが、春の2戦は人気薄だった分、自分の競馬に徹することができました。人気を背負う今回は同じようには行かないでしょう。

例えば、先週の秋華賞(G1)に出走したソダシは先行して自分で競馬を作れるタイプ。一方、ステラヴェローチェは差し馬のため、どうしても他力本願のところがあります。3000mという距離で仕掛けどころも難しくなるでしょう。脚を余して負けたくないという意識が強いと、早仕掛けになってしまう可能性もあると思います」(競馬誌ライター)

 鞍上の吉田隼騎手は、ソダシと臨んだ秋華賞で人気を裏切ったこともあって、今回も1番人気に支持されれば、半端ないプレッシャーがかかることになりそうだ。

 そして、そのプレッシャーがステラヴェローチェに悪い意味で伝播してしまうことがあるかもしれない。キャリア7戦で自身唯一の1番人気だった共同通信杯(G3)で5着に敗れていることからも、マークされたときに脆さを露呈する可能性は否めない。

 そして3000mという距離もやはり歓迎はできない。ダービーと神戸新聞杯で2400mをこなしているとはいえ、やはり3000mは長すぎる可能性が高い。それを裏付けるのがデビューから3戦連続してマイルを使われていたという事実だ。

 1600m以下でデビューし、菊花賞を勝ったのは2011年のオルフェーヴルが最後。翌12年以降、これに該当する馬で唯一の馬券圏内は16年3着だったエアスピネルのみだ。

 京都よりもよりスタミナが問われる阪神3000mで、例年以上の消耗戦になることはまず間違いない。人馬に襲いかかる1番人気というプレッシャー、そして3000mという未知の距離に吉田隼騎手とステラヴェローチェはどう対峙するのか。僚馬ソダシの二の舞だけは避けたいところだが……。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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