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JRA有馬記念(G1)長澤まさみ、見上愛「サイン」先取り!? 2022年新CMキャラクターの意外な競馬との接点

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 先週、2022年度のJRA年間プロモーションキャラクターが発表された。新しく採用されたのは女優の「長澤まさみ」と「見上愛」の2名。そしてイメージソングには安室奈美恵の「Hero」が採用されることも発表された。

 今年まで「HOT HOLIDAYS!」でJRAを盛り上げてきた松坂桃李、柳楽優弥、高畑充希、土屋太鳳、中川大志、葵わかなも見納めとなるが、残念なことにここ2年はコロナ禍の影響でタレントが競馬場に来てのイベントなどを行うことができなかった。来年はコロナ禍から完全に復活し、コロナ前のようなイベントで大きく盛り上げてもらいたい。

 過去に採用されたキャラクターを見ると、明石家さんま、木村拓哉、中居正広、松嶋菜々子、高倉健など芸能界でもレジェンド級の顔ぶれ。そして、これまでの傾向からすると、今回発表された長澤まさみと見上愛だけでなく、今後新たなメンバーが参加すると思われる。

 現時点で女性2名なので、おそらく男性が加わるのではないかと思うが、今回のテーマである「ヒーロー」にふさわしい、例えばスポーツ界で活躍したアスリートなどが登場するかもしれない。誰が登場するかも楽しみながら待っていたい。

 またこのタイミングでの発表は、週末に行われる有馬記念に向けてサインと取られる考え方もありそうだ。

 安室奈美恵を含めて女性3名の構成だけに、牝馬のクロノジェネシス、アカイイト、ウインキートス、シャドウディーヴァ、メロディーレーンといった牝馬5頭は要注意か。

 今回発表された2名について、長澤まさみは著名ではあるが、見上愛は競馬ファンにはまだ馴染みが薄いだろう。そこでこの2名について、これまでの実績や今後の活動、そして競馬との意外な接点についても紹介していく。

 長澤まさみは1987年6月3日生まれで出身は静岡県。先日騎手を引退し、調教師へ転業した高知競馬所属の別府真衣騎手と同年代。第5回「東宝シンデレラ」オーディション(2000年)でグランプリを受賞し、芸能界デビュー。2003年に初主演映画「ロボコン」で第27回アカデミー賞新人俳優賞を受賞。さらにヒロインとして出演した2004年公開の「世界の中心で、愛をさけぶ」が興行収入85億円の大ヒット、人気を不動のものとした。

 その後様々な映画、ドラマで活躍し、2020年には映画「MOTHER」で第44回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得。今年も9月に公開された「マスカレード・ナイト」が話題となり、2022年は1月14日公開予定の「コンフィデンスマンJP 英雄編」、2022年5月13日公開予定の「シン・ウルトラマン」と話題作も控えている。映画『マスカレード・ナイト』で共演した木村拓哉も、かつてJRAのプロモーションキャラクターとして一世を風靡。また美浦の畠山吉宏調教師と長澤まさみの父長澤和明氏は、同じ静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身で同郷という縁もある。

 見上愛は2000年10月26日生まれで出身は東京都。JRAのジョッキーでいえば、岩田望来騎手と同じ年齢だ。2019年にデビューし、3年でJRAのイメージキャラクターに抜擢という快挙。主な出演テレビドラマは、NHK「きれいのくに」、MBS「ガールガンレディ」など。12月17日に公開された映画「偽りのないhappy end」にも出演している。

 所属する芸能事務所(ワタナベエンターテインメント)の先輩に、競馬番組で司会を担当していたTIM(ゴルゴ松本・レッド吉田)や、コパノリッキーなどでお馴染みの現役馬主Dr.コパがいる。さらに興味深いのは、見上本人が傾倒する劇作家が寺山修司ということ。寺山修司といえば競馬好きとしても知られ、多くの競馬関連書籍を執筆。もしかしたら見上も、そんな寺山修司の競馬エッセイを見てきたのかもしれない

 以上、2022年度のJRA年間プロモーションキャラクターについて、長澤まさみと見上愛を紹介した。

 今年は5年間JRAを盛り上げてきた松坂桃李、柳楽優弥、高畑充希、土屋太鳳、中川大志、葵わかな達が交代。そして競走馬もコントレイルやクロノジェネシス、さらにグランアレグリア、ラヴズオンリーユー、ダノンスマッシュなどターフを盛り上げてきた実力馬が多く引退する。

 競馬界も新たな時代が幕を開けるわけだが、長澤まさみと見上愛が新風を送り込んでくれることを期待したい。

(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

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