JRA「勝たなアカン!見とけよ!」岩田康誠の空振りに陣営も不信感!? 超高額馬が「約34分の1」激安ホースに完敗

16日に中山競馬場で行われた京成杯(G3)は、6番人気のオニャンコポンが優勝。名前のインパクトに違わない走りで、初重賞勝利を父子制覇で飾った。
同馬は「セレクトセール2019当歳」にて800万円(税抜)で落札された。今回の勝利で獲得した1着賞金4000万円を加算すると、本賞金は6000万円と、既に落札価格の7倍以上の賞金を稼いだことになる。オーナーはさぞかしお買い得商品だったとご満悦だろう。
なお、このレースには、同セールで3番目に高額の2億7000万円(税抜)で落札された馬も出走していた。それが、ホウオウプレミア(牡3歳、美浦・奥村武厩舎)だ。
ロードカナロア産駒で名牝エアグルーヴの牝系という“超良血馬”は、これまで値段に恥じない走りを披露。新馬戦で今回の京成杯にも出走したサンストックトンを下している。2戦目の百日草特別(1勝クラス)ではオニャンコポンに敗れたが、タイム差無しの2着とほとんど互角だった。
2戦続けて2億円ホースが負けるわけにはいかない。落札額の高さがプレッシャーとなっていたのだろうか。

12日の最終追い切りを終えた岩田康誠騎手は、『サンケイスポーツ』の取材に「これだけの期待馬に乗せてもらえる以上、こっちは結果を求めないといけない。勝たなアカン!見とけよ!」と、自らに発破をかけるかの如く、決意を表明していた。
だが、岩田康騎手の気負いが、馬にも伝わってしまったのか。レースでは後方を追走していたホウオウプレミアだったが、人馬の呼吸は今一つ。控えたい鞍上と、行きたがるパートナーは、折り合いを欠いてしまう。勝負所の3コーナーで、ロジハービンらが進出を開始しているのに対し、岩田康騎手と喧嘩したまま、むしろポジションを悪くしてしまった。
後方14番手から外に出されると、懸命に脚を伸ばしてはいるものの、道中で消耗したせいか、前2走のようにメンバー上がり最速の脚も炸裂ならず。最終的に6着と歯がゆい結果に終わった。
この結果を受けて管理する奥村武師は「見ての通り。後手後手で競馬にならなかったです」と、まさかの惨敗に驚きを隠せない様子だった。
「元々気性面で幼さを見せる馬であることは、陣営も重々承知しています。それを踏まえて戦前に『もっとドシっと構えてほしい』と、岩田康騎手に注文していました。
岩田康騎手もそれに応えてはいるのですが、引っ掛かった上に勝負所でついていけないのでは……。直線も外に出しながら窮屈になるシーンも見られ、チグハグな印象が残りました。
最終追い切りにも騎乗して『乗り難しくないし、ケチをつけるところがない馬』と、評価していたわりには、手の内に入れていないのかなとも感じました」(競馬記者)
レース後のインタビューを「最後は来ていますし、能力は通用すると思います」で締めた奥村師。落札額でオニャンコポンの約34倍にあたるホウオウプレミアが、不完全燃焼とならなければ、前走の百日草特別(1勝クラス)のクビ差は、入れ替わっていたかもしれない。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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