
JRA「自爆」武豊もC.ルメールも横山武史も完全に空回り!? 「お手馬なし」でも春G1主役に名乗りを上げたあの騎手にビッグな朗報
結果を残しているからこそ、有力馬の騎乗依頼が回って来る。
全盛期には圧倒的な馬質を誇ったあの武豊騎手でさえ、近年では生産界の絶対王者であるノーザンファーム系の馬に騎乗する機会も減り、かつては毎年のように獲得していたリーディングジョッキーの座も明け渡すことになった。
むしろそんな状況でも第一線で活躍し続けている姿に勇気をもらい、励まされているファンもいるのではないか。
優勝劣敗の掟はC.ルメール騎手や横山武史騎手もまた例外ではない。前者は昨年12月のチャレンジC(G3)の勝利を最後に、年を跨いでここまで国内重賞を25連敗。後者は春G1を1番人気で3連敗し、4番人気キラーアビリティに騎乗した先週の皐月賞(G1)も13着に大敗したばかり。
このまま不振が続くようだと、いずれは有力馬からの騎乗依頼も減ってしまうだろう。

「お手馬なし」でも春G1主役に名乗り
その一方、今年上半期がまだ終わらない段階で存在感が光ったのは、福永祐一騎手で間違いない。フェブラリーS(G1)をカフェファラオで優勝し、皐月賞もジオグリフで優勝し、G1・2勝は勿論単独トップである。
しかも、この2頭はいずれもルメール騎手が主戦を任されていた馬。初コンビで満点の回答を即座に出した手腕は見事というよりない。
そしてこの勢いはまだまだ続きそうな気配がある。
なぜなら昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)で2着のセリフォス(牡3、栗東・中内田充正厩舎)が、新たな鞍上として福永騎手とのコンビでNHKマイルC(G1)に臨むことが分かったからだ。
同じくNHKマイルCに出走を予定しているダノンスコーピオンの鞍上が未定とされていたこともあり、セリフォスの鞍上候補として川田将雅騎手やD.レーン騎手の名前も挙がっていたが、少々意外な組み合わせにも映った。
しかし、福永騎手のG1・2勝は初コンビの上、他の騎手のお手馬で挙げた勝利だったことを考えれば、セリフォスもまたこれが初騎乗でもある。
ある意味「棚ぼた」的に有力馬をゲットしてG1勝利をしたことにはなるが、ただ乗るだけではなく、1着という最高の結果で応えたのだから、関係者からの評価がうなぎ上りになったとて不思議ではない。
もし、セリフォスで早くも3つ目のG1をも制するようなら、今春の主役は福永騎手が最有力といっても過言ではないだろう。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
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