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JRA【平安S(G3)予想】大本命テーオーケインズから紐荒れ狙いで「好配当」狙う穴馬をピックアップ

JRA【平安S(G3)予想】ダート王テーオーケインズは鉄板も、紐荒れ狙いで高配当を狙う穴馬をピックアップの画像1

 今回は帝王賞(G1)の前哨戦となるダート重賞・平安S(G3)を予想していく。

 先週だが、過去一不甲斐ない予想になってしまった。

 京王杯SC(G2)は1着メイケイエール、3着タイムトゥヘヴンまでは良かったが、2着がスカイグルーヴ。京都牝馬S(G3)の予想でも用なしとして切ったが、またも2着に食い込んできた。スカイグルーヴの実力は認めざるを得ないのかも知れないが、その前にこの馬との相性が良くないのだろう。

 相性で言えば、ヴィクトリアマイル(G1)もソダシが勝ったところまではいいが、2着がファインルージュ、3着レシステンシアと切った2頭が来て、結果的に平穏な結果に収まった。過去散々低評価してきたレイパパレに○を打ったものの、スタートで躓いて12着と大敗。買わないと来る、買うと来ないの相性の悪さなのだろう。

 さて、予想に戻ろう。

 いつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見てみる。ただし、2012年以前は1回京都開催の最終週で開催されていたので、現在とは施行時期が異なる。それも含めてピックアップとする。
アンタレスS 9頭
ブリリアントS(OP) 3頭
フェブラリーS、ジャパンCダート(現チャンピオンズC)、マーチS、ダイオライト記念、マリーンC、仁川S(OP)、師走S(OP) 各2頭
東京大賞典、みやこS、初夢S(3勝クラス)、海外遠征 各1頭
となっている。アンタレスS組は中4週という適度な間隔を空けての臨戦ということもあって最多となっているが、近2年は中9週以上と長めの間隔を空けて出てきた馬の好走が目立つ。

 続いて人気順の成績を見てみよう。
1番人気 4-1-0-5
2番人気 1-0-1-8
3番人気 1-4-1-4
4~6番人気 1-2-7-20
7~9番人気 1-2-0-27
10番人気以下 2-1-1-63
となっている。数字で見ると2番人気の成績が目も当てられないが、昨年は1着、一昨年は3着とこの数字は近2年で出したもの。データだけで見限ることはできない。1番人気は近5年で絞っても2勝を挙げているなど上々。軸候補として信頼できるだろう。


 これを踏まえて「◎」は当然の大本命だが4番テーオーケインズとする。

 前走は海外遠征でサウジC(G1)。スタートから終始追走に苦しみ、直線で伸びはしたものの見せ場なく8着に敗れている。

 前走に関しては世界最高賞金を誇るダート界の頂上決戦とも言えるレースだっただけに、結果は度外視していいだろう。2走前はチャンピオンズC(G1)でダートの雄チュウワウィザードを6馬身差で完封する横綱相撲を演じており、新たなダート王誕生を予感させた。

 昨年は帝王賞(G1)も制覇しており、G1・ 2勝と申し分ない成績を収めている。今回のメンバーでもチャンピオンズCですでに勝負付けが終わった馬も多く、国内ではこのレースが初戦となるが、ダート王の座を不動のものにするためにも負けられない1戦と言える。

 強いて不安を言えば、別定戦ということで59kgの斤量を背負うことか。重賞実績のある馬とでも2kg差あり、これまで57kgで戦ってきたということでカンカン泣きする可能性もある。とは言え、実力差は明確なのでこのメンバーなら乗り越えるであろう。

「○」は多少人気しそうだが、9番サンライズホープを挙げる。

 前走はフェブラリーS(G1)。出遅れからリカバーして道中番手で競馬を進めるも、直線であっさり失速して12着に大敗している。

 ローテーション的にはもちろん問題はないが、前走が負けすぎの感はある。だが、意外にも中京コースとは相性がいいようで、昨年はシリウスS(G3)も制覇している。チャンピオンズCの大敗はメンバーが揃いすぎた結果と見れば、東海S(G2)4着は相手なりにちゃんと走っているとも取れる。

 今回はテーオーケインズ1強のメンバーだけに、好相性の中京で一発があっても不思議はないと考え、重い印を打った。


「▲」は人気薄の3番ケイアイパープルを推したい。

 前走はアンタレスS(G3)。3番手から競馬を進めて、直線で一時先頭に立つも後ろから来た馬に次々交わされ、何とか5着に踏みとどまった。

 この馬はオープン入りして約1年が経過しようとしているが、中央の重賞は昨年の東海SとアンタレスSを使っただけで、オープン戦やリステッドを中心に使われてきた。昨年末から交流重賞へ参戦し、名古屋と佐賀で好成績を残してからの前走ということで、重賞だとやや荷が勝ちすぎているのかもしれない。

 とは言え、昨年のアンタレスSでは14番人気を喫していたのが、今年は入着を果たすまでになっている。交流重賞の実績も併せて考えると、ここで一発があっても不思議はない。まさに穴馬として指名しておきたい。


「△」は人気どころだが5番メイショウハリオと穴っぽい13番ダノンファラオ、6番ブルベアイリーデをピックアップ。

 メイショウハリオは前走マーチS(G3)。出遅れて後方からの競馬になったが、直線8番手から上がり最速の脚を使って勝利した。

 デビューが遅かったせいもあり、昨年の今頃はまだ3勝クラスにいたのだが、リステッドを連続2着して、続くみやこS(G3)を勝って重賞制覇した。チャンピオンズCはさすがにG1だけあって見せ場はなかったが、前走で再び勝利を飾るなど、オープン入り後の勢いは衰えていないと見る。重賞をまだ3戦しか経験していないのに、2勝を挙げる実力はやはり並みではないだろう。

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ダノンファラオ

 ダノンファラオは前走ダイオライト記念(G2)。3番手から直線にかけて2番手に上がってきたものの、思いのほか伸びきれず4着に終わった。

 この馬は中央で勝ち星を積み上げて出世したわけでなく、交流重賞を主戦場にしてオープン入りしたタイプ。3歳時にジャパンダートダービー(G1)を勝っており、2年前のことではあるが一応G1馬である。JBCクラシック(G1)で5着や川埼記念(G1)で3着などの実績もあり、近走はイマイチ冴えないが能力はある馬だ。

 中央のG1ではまだ荷が重い感はあるが、G3であれば好走を望めるのではなかろうか。中央の重賞が今回2戦目ということで計りきれないところがあるが、交流重賞の実績を考えればやはり走ってもおかしくはない。

 ブルベアイリーデは前走マーチS。6番手から直線に入り後ろから来た馬に交わされ、前の馬を捉えきれずで、同じ脚色だったヒストリーメーカーと同着の3着に終わった。

 この馬は昨春のオアシスS(L)2着から覚醒したかのように馬券に絡む好走を繰り返し、昨年最後のレースになった武蔵野S(G3)で4着になった以外は重賞3戦を含む5戦で馬券内を確保する走りを見せている。

 悪く言えば勝ちきれない馬ということではあるが、この堅実さは並みの馬でマネできるものではない。前走、前々走に比べて今回メンバーが強化されたというわけでもなく、このメンバーであれば相手なりにいい走りをしてくれるのではないか。

 人気どころでは連覇できるか話題になっている2番オーヴェルニュと8番スワーヴアラミスを切り。

 オーヴェルニュは前走アンタレスSで位置取りが上手くいかないまま直線で失速し、8着と大敗。2走前の東海Sではスワーヴアラミスの強襲に屈したものの2着を確保しているが、これを除くと近5走の結果は正直買いにくいもの。

 昨年のチャンピオンズCを除けば中京で好成績が残っているので、中京巧者という見方ができなくはない。が、別に中京だけ極端な好成績が残っているわけでもないので、この近走成績で上位人気に推される公算が高いのは危険だと考える、

 スワーヴアラミスの前走はフェブラリーSで、見せ場なく13着に大敗。だが、2走前の東海Sでは鮮やかな差し切り勝ちを収めている。

 重賞3勝はメンバー中でもトップクラスであり、かつ勝ったのはすべて中央の重賞であるなど、実力は本格派。だが、これまでの戦績を眺めるに、好不調の波がはっきりしている馬のようで、負けるときはとことん負け続けるが、良いときはレースのたびに好走を繰り返すという極端なところがある。何がトリガーになって潮目が変わっているのか見当が付かないのが正直なところ。

 少なくとも現状の成績を眺める限りでは好調期とは言い難いので、実績だけなら推せるがこちらも危険な人気馬になりそうな感じがする。

 ということで、今回は3番、4番、5番、6番、9番、13番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。

 テーオーケインズをはじめ手堅いチョイスになっているが、ケイアイパープルあたりが激走すると意外な高配当にありつける可能性があるので期待してみたい。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
 オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

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