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JRA武豊「それが全て」異例の発走遅れでウォーターナビレラ轟沈……幸四郎の“神判断”も台無しに。あまりに大きい桜花賞「ハナ差」の代償

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ウォーターナビレラ

 22日、東京競馬場で行われた牝馬クラシック第2戦・オークス(G1)は、桜花賞馬スターズオンアース(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)が二冠達成。3番人気の“低評価”を覆し、史上16頭目の二冠牝馬に輝いた。

 第1戦の桜花賞では7番人気を覆しての戴冠。1着から9着までが0.2秒差という大接戦だっただけにフロック視する声もあったが、改めて世代最強を強調した格好だ。秋には2020年のデアリングタクトに続く牝馬三冠の挑戦が待っている。

 その一方、その桜花賞でハナ差の接戦を演じたウォーターナビレラ(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎)は思わぬ形で不完全燃焼に終わってしまった。

「スクーリングしたいので」

 レース2日前の金曜日。ウォーターナビレラは関西馬としては、ただ1頭だけ早めに東京競馬場に姿を現した。これまで1度だけ関東への輸送を経験しているが、その際に「ナーバスになっていた」からだ。「『念には念を』ですね」と話す武幸四郎調教師の言葉からは、この一戦に懸ける意気込みが伝わってきた。

 そんな陣営の努力が実を結んだのか、当日のパドックでは好馬体を披露したウォーターナビレラ。武豊騎手との返し馬も順調にこなし、あとはレースのスタートを待つのみだった。

万全を尽くしたウォーターナビレラ陣営だったが

 

 アクシデントがあったのは、ゲートの裏で輪乗りを行うレース直前だった。

 サウンドビバーチェが大きく立ち上がると、石橋脩騎手を振り落として放馬。コース内を逸走してしまい、レースの発走が約15分も遅れる異例の事態となったのだ。

 その間、ウォーターナビレラを始めとした出走馬は、ゲート裏での輪乗りを続けていた。本来なら大きな負担にはならないシーンだが、幸か不幸か、この日から入場制限が緩和され、東京競馬場には約3万人のファンが詰めかけていた。

 ましてや、東京・芝2400mのスタートは正面スタンド前で行われる。若い3歳牝馬たちが、かつて経験したことのない重圧にさらされていたことは想像に難しくない。そんな中、ウォーターナビレラを始め、徐々に発汗が目立つ馬が増えてきた。

 こうなると、戦前には「絶好」と言われていた1枠1番が仇になる。

 9番のエリカヴィータ、7番のホウオウバニラに続き、3頭目の枠入れとなったウォーターナビレラ。ゲートにはすんなり入ったものの、放馬で待たされた影響もあってか、ベルクレスタやラブパイローらがゲート入りを嫌い、じりじりと時間だけが過ぎていく。ウォーターナビレラは徐々に落ち着きを失っていった。

「ゲートで待たされて突進してしまった。それが全て」

 レース後、武豊騎手がそう悔しそうなコメントを残した通り、ゲート内で暴れた結果、大きく出遅れてしまったウォーターナビレラ。桜花賞や阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で見せた自慢の先行力を発揮できず、中団やや後方からの競馬となった。

 だが、それが通用しないことはキャリア最低の5着に敗れたチューリップ賞(G2)で、武豊騎手自身が経験済みだ。結局、ウォーターナビレラは最後の直線でも特に見せ場のないまま13着に沈んだ。

 念には念を押し、万全を期したはずのウォーターナビレラのオークスは、ここで終わったと言っても過言ではないだろう。武豊騎手、幸四郎調教師による兄弟コンビのG1制覇は、またもお預けとなった。

「桜花賞の状態が良過ぎた。反動があったのかも」

 結果論に過ぎないが、だからこそあの桜花賞の「ハナ差」があまりにも大きい。秋には、逆に二冠牝馬へと大きく飛躍したスターズオンアースの三冠達成を止める戦いが待っている。人馬共に、このままでは終われないはずだ。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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