パチンコ「勝ち組コンテンツ」の流れを汲む初代マシン！「ALL15R×78％継続」の出玉力が歴史を作る

パチスロ分野で最大のヒット作となった勝ち組コンテンツ

　パチスロ史上、最も売れた機種である『北斗の拳』。まさに歴史を変えたマシンであり、その影響力は並大抵のものではない。社会現象となる一大旋風を巻き起こし、パチスロ4号機の隆盛を強力に後押しした。

　その勢いはパチンコにも波及。それ以前にすでに登場していたが人気がイマイチ伸び悩んでいたパチンコ版の『北斗の拳』にも大きな存在感を与え、パチンコのシリーズ機にもヒットを舞い込ませたのである。

パチンコ初代『蒼天の拳』が登場

　さらに、パチンコでは本流とは別の系統を生み出し、そちらでも大きな実績を残すのである。『ぱちんこCR蒼天の拳』である。

「蒼天の拳」は「北斗の拳」の続編ではあるが、描かれている時代は過去のもの。主人公は第62代の北斗神拳伝承者（ケンシロウの2代前）で、リュウケンの兄である霞拳志郎。

　このように「北斗」の成分が色濃く反映された作品なので、パチンコでも『北斗』色が全開。パワフルな出玉性能を持つバトルスペックとして登場したのである。

　大当り確率は1/399.6のいわゆるマックスタイプ。確変割合は78％と若干低めながら、連チャン中はすべて最大出玉となる15ラウンドに設定され、北斗系ならではの重量感と瞬発力を堪能できるようになっている。

　確変「宿命モード」では、大当りラウンドで確変の継続を告知。その「バトルボーナス」は前半・後半の2部構成になっているが、特に後半に決着するパターンが多いので、「決戦バトル」は激アツである。

　また、確変or時短モードや潜確モードなどが用意され、ドラマチックにゲームが展開。連チャンへの期待をのぞかせながらプレイできるモードが多数あるので、ドキドキ感が持続するようになっている。

　北斗の文句など言えないような完成度の高い本機は人気を博し、もうひとつの『北斗』としてすぐにパチンコファンに認知された。さらに、兄弟機として登場した甘デジ版でもファンの支持を集め、その存在を盤石のモノに。

　甘デジ版となる『デジハネCR蒼天の拳』ではSTシステムを採用。『北斗』シリーズで高い評価を得ている4回転のST＋時短の構成で、さらに右打ち中の大当りなら時短60回転が付与される高い連チャン率と、大当りの33％が15ラウンド約1500発になる出玉感を装備。甘デジにも爆発力をもたらしたのである。

　こうして盤石の体制を築いた『蒼天の拳』は、『2』『天授』『天帰』『天羅』『双龍』『天刻』とシリーズ機を量産する定番のタイトルに成長。サミーに欠かせない重要なコンテンツとなったのである。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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