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JRAエプソムC(G3)「トレンド」はコントレイル世代の逆襲!? ヴェルトライゼンデ破った実力馬がイケメンジョッキーと反撃の狼煙

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 4日に中京競馬場で行われた鳴尾記念(G3)は、ヴェルトライゼンデが1年半ぶりのレースで見事優勝。その翌日の安田記念(G1)ではサリオスが久々に国内のレースで好走し、復活を印象付けた。

 この2頭はいずれも5歳、つまりコントレイル世代という事になる。ヴェルトライゼンデはホープフルS(G1)2着、日本ダービー(G1)3着。サリオスも皐月賞(G1)、日本ダービー2着といずれも三冠馬コントレイルと好勝負を演じており、ここに来て反撃の狼煙を上げている。

 そして12日に東京競馬場で行われるエプソムC(G3)に出走するガロアクリーク(牡5歳、美浦・上原博之厩舎)もまた、3歳時にはコントレイルとしのぎを削った1頭だ。

ヴェルトライゼンデ破った実力馬が反撃の狼煙

 同馬は皐月賞前哨戦のスプリングS(G2)で、先週の鳴尾記念を勝ったヴェルトライゼンデを破って重賞勝ち。皐月賞でコントレイルの3着に好走し、ダービーや菊花賞にも出走。同じ年のクラシックを皆勤した実力馬だ。その後は、脚部不安に見舞われるなど順調さを欠いているが、徐々に調教の負荷も高めており復調を感じさせている。

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石橋脩騎手

 そして、そのガロアクリークに騎乗する石橋脩騎手も、最近の汚名返上を決めたいところだろう。

 同騎手は毎年、関東リーディングトップ10に名を連ねていたが、今年は勝ち星が伸びず成績が急落。さらに、今年の牝馬クラシックで主役となったスターズオンアースの主戦を任されていたにもかかわらず、自身が降板した後に乗り替わった騎手で二冠を達成するという屈辱も味わった。

 過去にもドゥラメンテやラッキーライラック、フィエールマンなど錚々たる面々と出会いながら、いずれも同騎手が降板後にG1馬となっており、スターズオンアースの件でまたもやビッグチャンスを逃してしまった。それだけに、ガロアクリークは何としても手放したくないだろう。

 また今年の天皇賞・春(G1)では、3番人気のアイアンバローズで久しぶりに人気馬でのG1騎乗となったが、結果を残せなかった。逃げ先行で好走していた馬で内枠を引く幸運もあった中、この日は中団待機を選択。結果的に前残りの結果となった事で、消極的な騎乗を疑問視する声も出た。

 そんな石橋騎手だが、昨年のエプソムCをザダルで制したように、この条件の騎乗成績はイメージほど悪くはない。

 同騎手の過去1年の勝率が9%、連対率18%であるのに対して、東京芝1800mに限定すると勝率が23.8%、連対率も33.3%と得意。この数字は、今年エプソムCに出走予定の川田将雅騎手、横山武史騎手などのトップジョッキーを大きく上回っている。過去1年で最も勝ち星を挙げている得意コースであり、相性は抜群なのだ。

 今回のガロアクリークは近走の戦績から人気薄となる可能性が高いが、エプソムCは過去5年で1番人気の勝ちはなし。また5番人気以下が8連対と荒れるレースとなっており、ポテンシャルの高さと鞍上の相性の良さを加味すると、上位に食い込むチャンスは十分だろう。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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