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パチスロ「不意打ちチェリー告知事件」を境に…【ゴトロニの人生4コマスベリ】

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ゴトロニの人生4コマスベリ第4回

■意識外のチェリーが鼻をへし折る事件発生

 皆さん、うおおおおおおおおお(挨拶)!
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 世界的景気後退の話が出たり、為替レートが特に円高方向に振れているのに株価が妙に堅調だったりするんですけど(円高と株安は連動する傾向にある)!!
 いやはや、いつの世もセオリーどおりとはならない状況も起きるものなんですねー。

 ポイ活で株式投資ももうダメだ、塩漬け生活じゃと諦めていたら、幸いにもプラ転しましたぞ(ワーワーパチパチ)。

 いつの世も簡単に試合を投げ出してはいけないということですね。
 今回もパチスロのテキトーな話をしていきましょう。

■マッスルトマト先輩ごめんなさい…今なら10Gは回せます️

 さて、私がパチスロに求めているのは言うまでもなく出目。それこそ出目至上主義なのでボーナスタイプを中心に打っています。いや、いました、かな。今ではリーチ目としてガッチリしていないと受け付けないということはなく、ハナハナのように基本先告知で出目もへったくれも無いけど、たまに告知ナシでリーチ目降臨するタイプもバチコイだし、ジャグラーのように大半がチャンス目でペカるというのもOK。

 とにかく、それぞれに何か良いものがあって、そういった個性を活かしたゲーム性を確立していればもう100点は無理でも90点はあげちゃう感じにはなっているんですが、それこそ4号機の中盤の頃までは大変こじらせておりまして、

「どんな出目でも3リールを止めるまではボーナス成立のチャンスがありつつ、おおよそはリーチ目の法則を知っていれば成立ゲームで見抜けて、綺麗な出目は大体ローチャンスで、どう見てもハズレ目だろってのが鉄板で、しかもBIG確定という台じゃないと認めない!!」

 くらいまでのモンスターに成長しておりました。
『マッスルトマト』を僅か3ゲームで「クソ!!」と吐き捨てる判定を叩き出している実績がありますからね。

 本当に酷いと思います。
 昔の自分は、3回は死んで詫びた方が良いよね。

 ただ、ここまで増長するのにも理由がありまして、パチスロには21コマが3リールあり、それぞれ0~4コマスベリまで起こすので、21×21×21×5×5×5=115万7625通りの出目を表現できるんです。

 まぁ、この中には小役などが揃う組合せの分があり、4号機ではボーナスとの重複抽選は認められていないし、ストック機能も無い時代だったので、ざっと80万とおりくらいはリーチ目、ハイチャンス目、ローチャンス目、小役取りこぼし目、ハズレ目といった風に使えることとなります。

 これらを覚えることはさして難しくありません。だって、それだけの表現ができる神台であり、超面白いのは確定ですからね。好きなものを完璧にマスターするのはとっても簡単というアレなのよ、アレ。法則性や傾向なども踏まえれば80万なんて大仰な数字も実質1万くらいになるはずです。

 この出目の妙味は具体的にはどうなのかというと…実際には世に出てきていないので例を挙げるのが困難なのですが、『アステカ』で示すと、左上段青7→「右上チリ・帽子・リプ」が止まったとします(ハサミ打ち限定)。
パチスロ「不意打ちチェリー告知事件」を境に…【ゴトロニの人生4コマスベリ】の画像3 そこに中リール上チリ・帽子・上チリの1コマ下「リプ・上チリ・帽子」をビタ押しし、写真のようにそのまま止まったならボーナスの可能性はほぼゼロ。
パチスロ「不意打ちチェリー告知事件」を境に…【ゴトロニの人生4コマスベリ】の画像4 1コマスベリで白7を上段に持ってきたらリーチ目で、この目自体はスベリコマ数を無視すると何でもないハズレでも止まるローチャンス目になります。

 そういった法則があるんですが(なにぶん昔のことなので違っていたらごめんなさい)、こういうことを全てにやって欲しかったワケです。つまり、「今のは2コマスベリか…激弱の1コマのような気も…うむむ」といったことで悩みたかったんですね。

 これに応えるとなると、制作サイドとしては開発期間が膨大になるわ、制御で使うデータ量をどうやって確保するんだってのがありますが、そこはセンスと根性で!! くらいにしか考えていませんでした。

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 採算度外視でとにかく美味いラーメンを作るという目標のもと生み出されたDASHラーメンくらいなことを妄想し、当たり前のように期待していたと、そういうことです、ハイ。

 この狂気じみた思いは膨らみ続け、いよいよ宇宙よりも大きくなろうかという折に『トムキャット』というマシンがオリンピアより登場。確か「円盤リール」なるチャンス演出を搭載し、何より「全部の停止形でボーナスの可能性がある(小役揃いは除く)」という裏情報アリ。もちろん、鉄板リーチ目もハイチャンス目も全てが用意されているので、正しく私の理想がそこにギュッと詰まったパーフェクトマシンということになるわけなんですわ。

 導かれるように設置店を見つけては打ち続けることとなったある日、チェリーが出ているのにいきなりボーナス告知が発生する大事件が発生したんですな。いや~、こういうのはまずチェリーと矛盾する小役ナビを出すか、ハイチャンスの演出を重ねるのが上手い盛り上げ方なのに勿体ないなぁなんて内心では批評家めいたことを思ったんですけど、そういやどういった出目でボーナス成立の可能性を見落としていたのかと自分の記憶を巻き戻してハイパー愕然。直前のゲームは超ウルトラワンダフルスペシャルドハズレ目だったのです。

………これって逆に考えれば、ボーナスを余裕で捨てる危険性が常にあるよね?

 って結論が出た時に、それまでの理想がガンマ線バーストを引き起こし崩壊したのでありますなぁ。

 これがもし、ほんの僅かでも怪しいと思いつつ、次のゲームを回すことができていたら神制御と感心したところでしょうが、毛ほども察知できなかったため、完全敗北としか言いようがなく、逆にこれ以降常にモヤモヤというかある種の恐怖感を抱えたまま打たざるを得なくなったのです。

 そうしてトムキャットは私の中で微妙な存在に降格。この不意打ちチェリー告知事件を境にエベレストよりも高い出目至上主義の気持ちは徐々に薄れていったという感じなんですね。あの時は何とも言えぬ気持ちもありましたが、そのお陰で今もパチスロを楽しめていると思います。

 あとね、50歳が見えてきた私が言っておきます。80万とおりの出目を覚えられるわけないだろ、このクソたわけが!! 大言を吐くのも大概にしとけよ。
 そう昔の自分に叱りつけて、今回は終わりにしとうございます。

(文=ゴトロニ)
<著者プロフィール>
神奈川県横浜市出身。大学時代にこじらせた回胴愛を武器に、ショッカーという名のデータ採り要員として攻略誌業界入り。その後、パチスロメーカー勤務を挟み、再度リングインするという特異な経歴を持つが、これといった目覚ましい活躍は見せないまま現在に至る。パチンコ・パチスロ以外では猫と競馬・競輪・オート、株、為替FXにもドップリで毎日眠れない日々を送っている。
Twitter(@GotoroniXX):ゴトロニ

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