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「G1級」回避の新潟2歳S(G3)に元JRA安藤勝己氏が苦言……新馬より遅い勝ち時計、「低レベル」説に満場一致!?

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戸崎圭太騎手

 28日、新潟競馬場で行われた新潟2歳S(G3)は4番人気キタウイング(牝2、美浦・小島茂之厩舎)が優勝。初騎乗となった戸崎圭太騎手が重賞初勝利へと導いた。

「最後の脚は良いものを持っています」

 鞍上がその末脚を絶賛した11頭立て芝1600mの一戦。スタンレーの枠入り不良により発走が遅れた影響もあってか、待たされたキタウイングは1頭だけスタートで大きく出遅れ、最後方からの競馬を強いられる。

 それでも「後ろから行くことは最初から決めていました」と語った鞍上に焦りはなかった。

 直線では各馬が馬場の良い外目に持ち出して追い出し始める中、戸崎騎手は空いていた内目を回りGOサインを出す。メンバー中上がり最速となる33秒0の末脚を繰り出し、ライバル達をまとめて飲み込んだ。

 結果的に、前走から「連闘策」で挑んだキタウイングとウインオーディンの2頭がワンツーを決めたこのレース。

元JRA安藤勝己氏が苦言…

 レース後、今や競馬界のご意見番となっている元JRA騎手の安藤勝己氏は、自身のTwitterを通じて「正直ピンとこんかった」と前置きしつつ、「メンバーを見極めて投票した陣営の読み勝ちって感じ」とコメント。強敵不在とみるや、直前で出走に踏み切った陣営の作戦が見事にハマった印象にも映った。

 思い返せば、昨年はデビュー時から大物候補として挙がっていたセリフォスやアライバルなどが参戦したものの、今年は前走で芝1200mを勝利した馬が2頭、ダートで勝ち上がった馬や地方から参戦した馬が1頭ずつなどやや小粒感が否めないメンバー構成。

 芝マイル重賞にも関わらず、前走で同じ1600mを走っていたのは勝利したキタウイングのみで、仮に連闘で出走した上述の2頭がいなければ、実質9頭立てにもなりえたほどだ。

 では何故、手薄な出走メンバーとなってしまったのか。その背景には、G1級との呼び声も高いリバティアイランドが出走を予定していたことがあるかもしれない。

 同馬が新馬戦で魅せたパフォーマンスは圧巻だった。

 7月のデビュー戦では中団からレースを進め、JRA史上最速タイとなる上がり3ハロン31秒4の末脚で差し切り勝ち。我々競馬ファンの度肝を抜いたのは、まだ記憶に新しいだろう。その後は新潟2歳Sへの出走を予定しており、G1候補との対決を見送ったライバル陣営も少なからずいたはすだ。

 ところが同馬がのちに出走を回避してことで、一転してレースは混戦ムードに。安藤氏も同ツイート内で「リバティアイランドが当初予定してたで、避けた馬も多かったのかな」とレースレベルを分析している。

 そのため重賞制覇とはいえ、手薄なメンバーでの勝利に評価をあげるのは難しいだろう。実際、キタウイングの勝ちタイム1分35秒9は、同日に行われた2歳新馬よりコンマ4秒も遅いのだから、「低レベル」感は否めない。

 連闘策が実ったキタウイング陣営にとっては嬉しい勝利となったはずだが、昨年同様にこの出走メンバーの中からG1好走馬が現れるかと聞かれればハッキリとは頷けない印象がある。

 近10年では桜花賞(G1)を制したハープスターや皐月賞(G1)を勝ったイスラボニータ、NHKマイルC(G1)で2着したロードクエストやケイデンスコールなど、G1好走馬を多数輩出している新潟2歳Sだが、今年のレースレベルには少々疑問が残りそうだ。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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