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藤田伸二氏「ラッキー勝利」毎日王冠(G2)松山弘平を酷評…ジャスティンカフェは安藤勝己氏と見解に相違?

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サリオス 撮影:Ruriko.I

 9日、東京競馬場で行われた毎日王冠(G2)は、サリオス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)が優勝。2年前の当レース以来となる勝利はコースレコード(1分44秒1)のオマケ付きだった。

 レースは発走直前にダノンザキッドがゲートから跳び出してしまうアクシデントが発生。幸い馬体に異常はなく、約5分後に2度目のファンファーレが鳴り響き、全10頭がスタートを切った。

 ハッピーアワー、ノースブリッジ、キングストンボーイの3頭がやや出遅れる中、他の7頭は上々のスタート。最内枠からレッドベルオーブが掛かり気味にハナに立つと57秒9のハイラップで1000mを通過し、レースを引っ張った。

 道中はやや縦に長い隊列で進んだが、4角手前で馬群が凝縮。直線入り口では内寄りに10頭が密集する形となった。

 残り400m地点でレイパパレとダノンザキッドのG1馬2頭が抜け出しを図るが、大外からジャスティンカフェがそれに迫る勢い。残り100mあたりでジャスティンカフェが先頭に躍り出たが、その内を突いて差し切ったのが松山弘平騎手のサリオスだった。

「ついに復活しましたね。最後の直線は前が詰まる場面もあって、冷や冷やしましたが、G1馬の勝負根性を見せてくれました。

レース後には『直線に向いてからの手応えは十分でしたし、前が開いてからは、しっかりと抜け出しました。強かったと思います』と松山騎手もパートナーの強さには脱帽していました」(競馬誌ライター)

 ただ、この騎乗はSNSなどで賛否が分かれた。直線で前が壁になった場面でも冷静さを失わず馬群をさばいた松山騎手を称賛する声もあった一方、「勝ったから良かったけど、脚を余して負けていたら叩かれる対象」など手厳しいファンのコメントも少なくなかった。

「ラッキー勝利」松山弘平騎手を酷評…

 元JRA騎手の藤田伸二氏も自身のTwitterで松山騎手に言及した一人だ。

「狭い所を1度クリアした後また行く場がなくなった時一瞬抑えざるを得なかったのが息の入った理由」「そして2度目も狭くなったお陰で突き抜ける形になった」と、2度の“ブレーキ”が結果的に松山騎手を助けたという見解を示し、「ラッキー勝利で上手く乗ったとは言えんな」と、その騎乗を酷評。

 一方で、藤田氏が「文句無しの好騎乗だな!」と絶賛したのがジャスティンカフェを2着に導いた福永祐一騎手だ。道中は終始外目の後方2~3番手を進み、直線ではいったん先頭に立つ伸び脚を見せた。

「藤田氏の1~2着馬に対する見解を読み解くと、ジャスティンカフェは鞍上の完璧騎乗がありながら、下手に乗ったサリオスには勝てなかったということになります。つまり2頭の間には小さくない実力差があるのかもしれません。

ただ、藤田氏とは逆にジャスティンカフェの今後にお墨付きを与えた人物もいました」(同)

 それが藤田氏と共に騎手として一時代を築いた安藤勝己氏だ。いつも通り、レース後にTwitterを更新。騎手には言及がなかったが、「ビックリしたのはジャスティンカフェ。大外から勝ちに動いての②着。これは台風の目になる」(原文ママ)と、字面からは勝ったサリオス以上にジャスティンカフェを高く評価しているようにも見えた。

 藤田氏と安藤氏の2人が直接議論を交わしたわけではないが、ジャスティンカフェに対してはやや異なる見解を持っているようだ。2頭の次走はまだわからないが、来月のマイルCS(G1)で再度対戦があるようなら、面白い対決が見られるかもしれない。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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