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【みやこS(G3)展望】東京大賞典4連覇オメガパフュームと3歳トップクラスが激突!大物ルーキー今村聖奈も参戦!

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撮影:Ruriko.I

 11月6日、阪神ダート1800mを舞台に争われるのは第12回みやこS(G3)だ。今年はG1・5勝の古豪に将来有望な3歳馬3頭が挑む構図となりそう。早速展望していこう。

 東京大賞典(G1)5連覇へ向けてオメガパフューム(牡7歳、栗東・安田翔伍厩舎)が、4戦4勝と得意にする阪神コースで始動する。

 東京大賞典4勝を含むG1・5勝を全て大井競馬場で挙げているオメガパフュームだが、決して中央の砂を苦手にしているわけではない。2走前のアンタレスS(G3)では59kgを背負い、スタートでやや立ち遅れたにもかかわらず、直線豪快に差し切った。

 その後は帝王賞(G1)で2番人気に支持されたが、3着に追い込むのがやっと。それでもメンバー2位の上がりタイムをマークするなど、衰えを感じさせていない。

 それ以来となる秋初戦は、あくまでも大目標とする東京大賞典を見据えての仕上げとなりそうだが、2週前追い切りは栗東坂路で4ハロン51秒6の好時計をマーク。1週前の時点でも水曜に坂路で、金曜にはCWでしっかり負荷をかけられており、たたき台という印象はない。

 気になるのは鞍上問題。今回は主戦M.デムーロ騎手ではなく、アンタレスSで代打起用に応えた横山和生騎手と2度目のコンビを組む見込みだ。あくまで代打起用なのかは気になるところ。ちなみにデムーロ騎手は、同日のアルゼンチン共和国杯(G2)でマイネルファンロンに騎乗する見込みだ。どちらにしても、前人未到の東京大賞典5連覇へ向けて、無様な姿を見せるわけにはいかない。

 そんなオメガパフュームよりも4歳下の3歳勢からは重賞級の実力を持つ3頭が出走を予定している。

 ハピ(牡3歳、栗東・大久保龍志厩舎)は、デビューからまだ10か月にも満たないが、底知れぬポテンシャルをうかがわせる。

 1月のデビュー戦を快勝すると、1勝クラス、鳳雛S(L)と3連勝し、勢いに乗ってジャパンダートダービー(G1、以下JDD)に臨んだ。ところが、初となる地方の砂にも戸惑う部分があったのか、後方追走から直線で末脚を伸ばすも4着に敗れた。

 4戦目で初黒星を喫したハピは、続くレパードS(G3)で3着、さらに古馬相手のシリウスS(G3)は2着と、差し届かずの惜敗が続いている。

 デビューから6戦連続で最速上がり時計を叩き出しているように爆発力は一級品。前走が初騎乗だった横山典弘騎手が、その末脚をどのタイミングで引き出すかに注目だ。

 また、前走後に「良くなる余地はいっぱいあるよ」と横山典騎手が『中日スポーツ』の取材に答えているように、まだまだ成長途上。2度目となる古馬との対戦で、着順を上げてもおかしくないだろう。

 ハピと同厩のブリッツファング(牡3歳、栗東・大久保龍志厩舎)は、3歳馬の中では唯一の重賞ウイナーでもある。

 その舞台となったのが5月の兵庫CS(G2)。好位から早めに抜け出す積極策で、2着ノットゥルノに8馬身差をつける圧勝劇を演じ、一躍ダート路線の主役候補に躍り出た。ところが1番人気に推されたJDDで再び4角先頭の積極策を見せるも3着に敗退。約3か月ぶりの白山大賞典(G3)でも古馬勢を押しのけて1番人気に支持されたが、ここでも5着に敗れた。

 型に嵌ったときは、他を圧倒する強さを見せるブリッツファングだが、脆さも同居しているのは戦歴を見ても明らか。近2走は2000mと2100mを使われたが、2戦2勝の1800m戦に戻る今回はあっさり巻き返して不思議ではない。

 タイセイドレフォン(牡3歳、栗東・西村真幸厩舎)は、3歳勢の中で最も多い8戦のキャリアを誇る。特にダートでは「3-3-0-1」という好成績で、前走・レパードSはカフジオクタゴンにゴール寸前で捉えられての2着だったが、ハピにはクビ差先着している。

 近2走の手綱を取った川田将雅騎手は、操縦性の高さや立ち回りの上手さなどを強みに挙げており、フルゲートが予想される一戦でそれを生かすことができるか。

 重賞に昇格する前のトパーズS時代は3歳馬優位の時期もあったこのレース。2010年にG3に格付けされ、みやこSに改称された後は一変し、3歳馬は「0-3-1-15」と勝利がない。3頭のいずれかが勝利をもぎ取れるかにも注目だ。

 ブラッティーキッド(牡4歳、栗東・中尾秀正厩舎)は、昨年11月から地方の兵庫で5連勝。中央に再転入後も3連勝し、合計8連勝を記録した。しかし、前走・エルムS(G3)では1番人気を裏切って4着。連勝が止まり迎えるこのレースは試金石となる。

 ウィリアムバローズ(牡4歳、栗東・上村洋行厩舎)は、昨夏にダート転向後、「5-2-0-0」とパーフェクト連対を継続中。前走のラジオ日本賞(OP)は5か月ぶりの実戦で、最後はいつもほどの反応がなくアシャカトブに後塵を拝した。それでも2着を確保しており、重賞初出走のここでも上位争いが期待される。

 この他には、2年前の覇者で、藤岡佑介騎手と4年9か月ぶりにコンビを組むクリンチャー(牡8歳、栗東・宮本博厩舎)、昨年のJDDの2着馬ゴッドセレクション(牡4歳、栗東・今野貞一厩舎)、今村聖奈騎手と初コンビを組むアメリカンフェイス(牡5歳、美浦・戸田博文厩舎)などにもチャンスがありそう。

 オメガパフュームが好発進を切るのか、それとも3歳勢が世代交代を印象付けるレースを見せるのか。みやこSは11月6日、15時45分に発走を迎える。

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