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岡部幸雄、武豊、C.ルメール…史上3人の伝説に「当確」ランプ? 「ラスボス」は、あの実力派ジョッキーか

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川田将雅騎手

 今村聖奈騎手、角田大河騎手らルーキーから最年長56歳の柴田善臣騎手まで、JRAには現在も約200名のジョッキーが所属している。そして、目の前の1レース1レースで全力を尽くす彼らが目指す最高の栄誉こそが騎手大賞だ。

 1年に最多勝利騎手、最高勝率騎手、最多賞金獲得騎手を総ナメにしたジョッキーへ贈られる騎手大賞は、プロ野球でいう三冠王に匹敵する最高難易度のタイトルだ。JRAの公式ホームページに掲載されている1987年以降、獲得したジョッキーは岡部幸雄騎手、武豊騎手、そしてC.ルメール騎手のわずか3名しかいない。

 ちなみに受賞回数は岡部騎手が2回、武豊騎手でさえ9回しかない。現在5年連続リーディング中のルメール騎手に至っては2018年の1度だけ。昨年までの34年間で「該当者なし」が22年もあるように、騎手にとっては獲得しただけで“伝説”になるような究極の栄誉とも言えるだろう。

 そして今年、そんな騎手大賞に王手を掛けている人物がいる。川田将雅騎手だ。

史上3人の伝説に川田将雅騎手「当確」ランプ?

 28日現在で2位に18勝差の128勝を挙げ、リーディングジョッキーへひた走っている川田騎手。このままいけば史上4人目の騎手大賞ジョッキーとして、その名を刻むことになりそうだ。

「ここ3年すべてリーディング2位と悔しい思いをしてきた川田騎手ですが、今年は5年連続リーディングのルメール騎手が不調ということもあって、どうやら自身初のリーディングを獲得することになりそうです。

ちなみに勝率0.281は2位ルメール騎手の0.193に大差をつける独走。すでに(獲得条件の)250回騎乗も果たしていますから、仮にもし今週から騎乗しなくても4年連続の最高勝率騎手の獲得は決定的でしょう。

また、今年は各馬G1勝ちが分散していることもあって、勝利騎手もバラエティー豊か。G1を2勝している騎手は川田騎手と福永騎手、タイトルホルダーの主戦・横山和生騎手しかいません。

この状況も川田騎手には追い風になっていて、最多賞金獲得の約27億円は2位ルメール騎手の約19億円を大きくリードしています。まだ10月ですが、よほどのことがない限り、川田騎手の騎手大賞は“当確ランプ”が灯っていると言えそうです」(競馬記者)

 記者がそう話すように川田騎手が騎手大賞に実質王手を掛けている状況だが、当然まだ油断はできない。

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C.ルメール騎手

 例えば、現在約8億円の差がある最多賞金獲得だが、仮に今週末の天皇賞・秋(G1)にルメール騎手と出走するイクイノックスが、その後もジャパンC(G1)、有馬記念(G1)を制して秋古馬三冠を達成したなら、それだけで2億円+4億円+4億円と川田騎手のリードは吹き飛んでしまう。

 上記は極端な例だが、ルメール騎手は2020年にエリザベス女王杯(G1)→マイルCS(G1)→ジャパンCとG1を3週連続で制した経験もある凄腕。仮にイクイノックスがジャパンCや有馬記念に出走しなくとも、ルメール騎手が“秋古馬三冠”を達成してしまう可能性もあるのだ。

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戸崎圭太騎手 撮影:Ruriko.I

 また、現在18勝差と一見セーフティリードに見えるリーディングジョッキーの座だが、今月になって川田騎手を猛追している騎手がいる。現在リーディング2位まで上がってきた戸崎圭太騎手だ。

 初週にフランスの凱旋門賞(G1)へ参戦したにもかかわらず、今月に入ってすでに10勝を上積みしている川田騎手。3位の横山武史騎手が同8勝なのだから、その充実ぶりは相変わらずだ。

 そんな中で戸崎騎手が同16勝と猛チャージ。特に先週の日曜日は騎乗機会4連勝と、現在絶好調だ。かつては2014年から2016年まで3年連続でリーディングを獲得している実力派だけに、まさかの大逆転があるかもしれない。

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