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大駆けの舞台は整った…「長距離向き」ヴェローナシチーと川田将雅に勝負気配

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 23日、阪神競馬場ではクラシック三冠の最終戦・菊花賞(G1)が行われる。

 今年は春の皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)の勝ち馬だけでなく、両レースの2着馬までもが不在という珍しいメンバー構成に。長距離界のニューヒーローが登場するのか、大きな注目が集まる。

 やはり大きなポイントとなるのが、「芝3000m」という距離。全馬が未知の領域に挑むということで、この距離を乗り越えられるかどうかは“やってみないと分からない”というのが本音だろう。

 そんな時に頼りにしたいのが、出走馬をそばで見続け、育成に携わってきたホースマンたちの証言。特にこの菊花賞という舞台は最初から目標としていない陣営も多く、逆に言えば世代の有力馬たちが回避するこのレースこそチャンスと意気込んで臨む陣営もいる。

 それを踏まえたうえで、今回ピックアップしたいのがヴェローナシチー(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)だ。

菊花賞は追加登録料を支払い参戦を表明

 昨年12月に未勝利戦を勝って以降、白星から遠ざかっている1勝馬。しかし、その間に重賞・リステッドのレースで2着が3回、3着が2回と、同世代の強豪を相手に好勝負を演じ続けてきた。

 今回がキャリア初のG1挑戦となるが、陣営からは「長距離向き」というコメントが度々出ており、今回の菊花賞もクラシックの追加登録料を支払ってまで参戦を表明。これは自信の表れに他ならない。

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川田将雅騎手

 加えて、鞍上に手配したのは現在リーディング首位を快走している川田将雅騎手。先週末の開催を終えて125勝の数字もさることながら、うち37勝を阪神の舞台で挙げており、その勝率は27%を誇っている。

 阪神・芝3000mという特殊なコースに関しても、今年の阪神大賞典(G2)でシルヴァーソニックを3着に導いており、取り立てて不安視するような要素はない。

 また、もうひとつヴェローナシチーを後押しするポイントとして、「若葉ステークス(L)2着」という戦歴にも注目したい。

 こちらは3月に阪神・芝2000mで行われる皐月賞トライアルのリステッド競走なのだが、過去の活躍馬を振り返ってみると、後に長距離路線でブレイクした名馬が多いのだ。

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ワールドプレミア

 その代表格が、2019年の若葉S(L)で2着に入ったワールドプレミアである。春のクラシック戦線には間に合わなかったが、休みを挟んで挑んだ秋初戦の神戸新聞杯(G2)で3着に食い込み、続戦した菊花賞で見事に優勝。重賞初勝利をG1の大舞台で達成した。

 ちなみに、この年の菊花賞は、今年と同じく皐月賞馬もダービー馬も不在という状況での戦いだった。さらにこのワールドプレミアを若葉Sで倒したヴェロックスも3着に食い込んでおり、この年は若葉Sの連対馬が2頭とも菊花賞で馬券に絡んでいる。

 他にも、2010年の若葉Sで2着に入ったヒルノダムールは、同年の菊花賞こそ7着に敗れたものの、翌年の天皇賞・春(G1)を7番人気で制覇。

 さらに遡れば、2004年の若葉Sで2着に入ったスズカマンボも翌年の天皇賞・春を13番人気で制しており、2002年の若葉Sで2着だったファストタテヤマは同年の菊花賞で16番人気ながら2着に飛び込む激走を見せた。

 ヴェローナシチーが彼らに続く存在となれるかはまだ分からないが、豊富なスタミナは若葉Sの次走・京都新聞杯(G2)でも発揮され、初めての2200m戦でいきなり2着と好走。その内容も12頭中11番手から捲っての食い込みという濃いものだった。

 その後、同じコースで行われた神戸新聞杯がスローの上がり勝負となり、そこで5着と成績を落としているところを見ても、やはりこの馬の強みは持続力勝負でこそ発揮されるということが再確認できる。加えて、休み明けの影響もあってか道中13番手と進みも悪く、4コーナーでは前がゴチャつく不利もあった。

 これだけの苦境を思えば、前走の5着は成績悪化ではなく、むしろ地力の証明と言えるだろう。3000mの距離がどうかは予測不能でも、よりスタミナが問われる条件に替わるのは間違いなく好都合だ。

 そんな前哨戦からここまでの歩みも順調で、陣営からは「グッと良くなった」と状態面に関して前向きなコメントも出された。鞍上も先週の秋華賞ではアートハウスで悔しい思いを味わっているだけに、胸の炎はより強く燃え盛っているはず。大駆けの舞台は整ったと言える。

 G1馬不在で迎える最後の一冠。1勝馬だからといって、ヴェローナシチーと川田将雅騎手を軽視するのは禁物だ。

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