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【菊花賞(G1)展望】新星ガイアフォースVSダービー3着アスクビクターモア! ドゥラメンテ産駒の上がり馬2頭にも注目!

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 23日、阪神競馬場では牡馬三冠最終戦の菊花賞(G1)が行われる。今年はセントライト記念(G2)をステップに臨む馬が中心。特に前哨戦1~2着馬がやや優位な状況で本番を迎えることになりそうだ。

 ドウデュース、ジオグリフ、イクイノックスという春の実績馬が不在となった今年の菊花賞。三冠目獲得に最も近いのはガイアフォース(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)かもしれない。

 キタサンブラックの初年度産駒で、昨夏の新馬戦ではドウデュースの2着に好走。今年3月の2戦目で初勝利を挙げると、夏の小倉で国東特別(1勝クラス)で7馬身差のレコード勝ちを収め注目される存在となった。

 セントライト記念では3番人気にとどまったが、中団前目の好位から直線でアスクビクターモアとの激しい叩き合いをアタマ差で制した。松山弘平騎手はレース後、「手応えも良かったので、相手を倒しに自分から動いて行きました」とコメント。日本ダービー(G1)3着馬を相手に競り勝った勝負根性は高く評価するべきだろう。

 3000mの距離も父が無類のスタミナを誇ったキタサンブラックなら難なくこなしてもおかしくない。実際に松山騎手も「追い切りの感じでは不安はなさそう」と自信を見せている。

 前走後は宇治田原優駿ステーブルへ短期放牧に出されリフレッシュ。栗東に帰厩後は坂路を中心に順調にメニューを消化している。夏の上がり馬が一気にスターダムへ駆け上がるかに注目だ。

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アスクビクターモア

 一方、セントライト記念でガイアフォースに敗れたアスクビクターモア(牡3歳、美浦・田村康仁厩舎)も、このまま引き下がるわけにはいかない。

 春には弥生賞(G2)でドウデュースら実力馬を一蹴。皐月賞(G1)こそ5着に敗れたが、ダービーはハイペースの2番手を追走し大健闘の3着に粘り込んだ。

 秋初戦は1番人気に推されたこともあって、ガイアフォースらライバル勢にマークされる形になり2着。それでも3着のローシャムパークには3馬身差をつけており、実力の一端は示している。

 また、前走は権利獲りが懸かっていたガイアフォースに対し、十分な賞金を持っていたアスクビクターモアにとってはあくまでも叩き台。すでにダービーで豊富なスタミナを証明しており、本番での逆転は十分可能だろう。

 なお、前走後は放牧には出されず、美浦に残って調整されてきた。田村調教師は「1回使って良くなっている」とコメント。大きな上積みが見込めそうだ。菊花賞過去6年で4勝しているディープインパクト産駒の代表格として、ダービー3着馬の実力を見せることはできるか。

 神戸新聞杯(G2)では、あの実績馬が復活を果たした。

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ジャスティンパレス

 2歳時にデビュー2連勝を飾り、ホープフルS(G1)でキラーアビリティの2着に好走したジャスティンパレス(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。春は皐月賞とダービーでいずれも9着に敗れたが、休養を挟んで、秋の始動戦で約10か月ぶりの勝利を飾った。

 その前走はG1・2着馬にもかかわらず5番人気という低評価。好スタートを決めると、先行集団を前に見ながら好位を追走し、余力十分の手応えで直線早めに抜け出すと、最後は2着馬に3馬身半差をつけた。

 初騎乗の鮫島克駿騎手は「次にもし継続して乗せてもらえるなら、また全力で頑張りたい」とコメントを残していたが、菊の舞台でも継続騎乗が決定。8年目でのG1初制覇は目の前だ。

 夏の札幌で2勝クラスを勝ち上がったドゥラメンテ産駒の2頭が直行で菊の舞台に臨む。

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ドゥラドーレス

 ドゥラドーレス(牡3歳、美浦・宮田敬介厩舎)は、デビューから新馬、セントポーリア賞(1勝クラス)を2連勝し、ダービー候補と騒がれた逸材だ。

 ところが、断然1番人気に推された3戦目の毎日杯(G3)でスムーズさを欠いて3着に敗れると、続くホンコンJCT(2勝クラス)でも超スローペースの展開で差し届かずの3着。まさかの連敗を喫して信頼が揺らぎかけたが、前走の藻岩山特別(2勝クラス)で中団から馬群をこじ開けて完勝し、有力候補の1頭として駒を進めてきた。

 鞍上を務めるのは、昨年同じドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーで菊花賞を制覇した横山武史騎手。1年前は絶妙なペース配分で逃げ切り勝ちを収めたが、今年はどんな騎乗を見せてくれるだろうか。

 兄の横山和生騎手はコンビ通算4戦3勝と好相性のディナースタ(牡3歳、栗東・辻野泰之厩舎)でクラシック初制覇を狙う。

 このコンビが誕生したのは今年4月。デビューから5、8、4、4着と苦しんでいたディナースタの鞍上を託された横山和騎手は、レース前半は後方に待機し、向正面で捲っていく新たなスタイルを確立し、この戦法で4か月の間に3勝を挙げた。

 血統的に半兄のジャックドールは2000mしか走っていないが、本馬は近2走で2600mをこなしていて、長丁場は歓迎のクチ。翌週の天皇賞・秋(G1)でも有力視される兄よりも一足先にG1タイトルを手にしてもおかしくないだろう。

 ジャスティンパレスには完敗を喫したが、神戸新聞杯組から3頭の名前を挙げておきたい。

 1頭目は同レース3着のボルドグフーシュ(牡3歳、栗東・宮本博厩舎)。デビューから一貫して2000m以上を使われ、阪神2400mでも1勝クラス勝ちがある。末脚は確実で展開が向けば楽しみな存在だ。

 前走は8戦目にして初めて馬券圏外となる5着に敗れたヴェローナシチー(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)。1勝馬ながら常にオープンクラスで上位争いを演じている。今回は川田将雅騎手に乗り替わって勝負気配を漂わせている。

 青葉賞(G2)1着、ダービー5着の実績があるプラダリア(牡3歳、栗東・池添学厩舎)は2番人気に推された前走が8着と案外。評価は急降下しているが、1度使われた上積みでアッと言わせるか。

 この他には、ラジオNIKKEI賞(G3)を制し、新潟記念(G3)でも3着に好走したフェーングロッテン(牡3歳、栗東・宮本博厩舎)、先行できればしぶといセレシオン(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)、菊花賞5勝の武豊騎手とのコンビで臨むヤマニンゼスト(牡3歳、栗東・千田輝彦厩舎)など夏以降に力をつけた馬たちも虎視眈々と上位を狙っている。

 どの馬が勝ってもG1初制覇となる今年の菊花賞。頂点に立つのは春の実績馬か、それとも夏の上がり馬か。発走は23日の15時40分の予定となっている。

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