M.デムーロ「同棲効果」で早くも絶好調!? 大所帯の今年は例年凌ぐ旋風も

今年は例年以上の旋風が巻き起こるかもしれない。
29日、東京4Rに行われた牝馬限定・2歳新馬戦は、M.デムーロ騎手の2番人気ルミノメテオール(牝2歳、美浦・金成貴史厩舎)が直線で鋭く抜け出して優勝した。
15頭で争われた芝1400mの一戦。ルミノメテオールはスタートを決めると前から5番手を追走。馬群の中でも怯むことなく、4コーナーを回って最後の直線に入る。
早めに進路を確保した鞍上のゴーサインに、最後は上がり3ハロン33秒6の切れ味を披露。末脚比べの展開を危なげなく押し切り、白星スタートを決めている。
「4角で少し狭くなるところもありましたが、それ以外は盤石といえる立ち回りでした。前半600mは37秒9の超スロー、ヨーイドンの競馬で後続に1馬身半差は決定的といえるのではないでしょうか。
なおルミノメテオールは、昨年7月の八戸市場において最高価格となる1210万円(税込)で取引されるなど、もともと評価の高かった馬。祖母ナイサーは愛1000ギニー(G1)の勝ち馬という良血でもあるため、この先も要注目の1頭でしょう」(競馬誌ライター)
現時点で次走は未定とのことだが、管理する金成師はレース後「1600mくらいまでなら」と今後の見通しをコメント。さらに「ミルコが上手く誘導してくれたね」と鞍上の手腕を絶賛した。
「同棲効果」で早くも絶好調!?
そのミルコ騎手はこの日、最初の騎乗となった3Rも1番人気に応えて優勝。続く4Rでも本馬を1着に導いて連勝を飾るなど勢いに乗っている。

その要因は、今週から来日し、さっそく同居を始めたという弟クリスチャン・デムーロ騎手の存在も多分にあるのかもしれない。
昨年もデムーロ兄弟はクリスチャン騎手がジャパンC(G1)の週に来日すると、兄ミルコ騎手の家で同棲を開始。SNSなどには一緒にトレーニングをする様子や、仲睦まじく料理をする姿などが投稿されて話題を呼んだ。
そんな“リラックス効果”もあってだろう、ミルコ騎手は共同生活スタートからわずか2週間後に阪神JF(G1)をサークルオブライフで優勝。暮れの東京大賞典(G1)ではオメガパフュームとのコンビで前人未到の4連覇を達成した。
また、弟のクリスチャン騎手もグレナディアガーズの阪神カップ(G2)を含め、来日から1ヶ月で18勝を挙げるなど、兄弟揃って日本で大旋風を巻き起こしたのはまだ記憶に新しいところである。
「なんでも今年はクリスチャン騎手が母と妻、そして娘を連れて来日したため、兄ミルコ騎手の自宅において大所帯となる総勢8人での生活をスタートさせたようです。
家族と過ごす時間や絆を大切にするイタリア人のミルコ騎手にとっても歓迎でしょう。今年は例年以上の大活躍を見せてくれるかもしれませんね」(同)
なお今年のクリスチャン騎手は、ホープフルS(G1)が行われる12月28日まで日本での騎乗を予定している。これから年末に至るまで、この陽気なイタリア人ジョッキーたちから目が離せそうにない。
PICK UP
Ranking
17:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!
- ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
















