GJ > 競馬ニュース > 「連続降板」関西の中堅騎手が巡り会った大器! G1馬妹がノーステッキ圧逃V
NEW

「連続降板」関西の中堅騎手が巡り会った大器! G1馬妹がノーステッキ圧逃V

【この記事のキーワード】, ,
「連続降板」関西の中堅騎手が巡り会った大器! G1馬妹がノーステッキ圧逃Vの画像1
藤岡佑介騎手 撮影:Ruriko.I

 4日、阪神5Rに行われた2歳新馬戦(芝1800m)は、ハナを奪った藤岡佑介騎手の3番人気トンジンチ(牝2歳、栗東・藤原英昭厩舎)が後続を4馬身突き放して完勝した。

 14頭立てのレース。抜群のスタートを切ったトンジンチと藤岡佑騎手は、後ろを引き離して単騎の逃げを展開。前半1000mを61秒ちょうどで通過し、持ったままの手応えで4コーナーを回る。

G1馬妹がノーステッキ圧逃V

 残り300m付近から追われ出すと、差を詰められるどころか後続とのリードをさらに拡大。鞍上のステッキが最後まで一発も入ることなく、堂々の逃げ切り勝ちを収めた。

「マイペースだったとはいえ、ラスト3ハロンもメンバー中2位タイの34秒4でまとめており、非常に強い競馬でしたね。調教の動きがよかったので個人的にも期待していたのですが、想像以上の走りを見せてくれました。

なおトンジンチという馬名は、人間を苦しめるとされる三大煩悩であり仏教用語の『貪瞋痴(とんじんち)』から取られているようです」(競馬誌ライター)

 ほとんど影を踏ませぬ圧逃劇には、SNSやネットの掲示板などにも「これは楽しみな逃げ馬が誕生したかも」「タイトルホルダーみたいな勝ち方だったな」といったコメントが寄せられている。

 ファンからそんな称賛を受けたトンジンチは、半兄にかしわ記念(G1)を勝ったワイドファラオがいる良血でもある。父はドゥラメンテに替わったが、同種牡馬もダートG1馬を輩出しているだけに、本馬も砂に替わっても面白いかもしれない。

 また、この大器との出会いは手綱を取っていた藤岡佑騎手にとっても大きなものとなるかもしれない。

 今年でキャリア19年目を迎えた関西中堅の藤岡佑騎手は先月、コンビで重賞2勝をあげているお手馬ジャックドールが、次戦の香港C(G1)で武豊騎手に乗り替わることが決定。

 また自身の手綱で富士S(G2)を勝ったセリフォスも、次戦はD.レーン騎手との新コンビでマイルCS(G1)を優勝するなど、今秋は悔しい乗り替わりや降板が続いている。

 ただ、上記2頭は新馬戦ではもともと別のジョッキーが跨っていた。トンジンチは3週連続で調教のパートナーも務め、自身の手綱でデビュー戦を迎えた相棒だけに、これからも絶対に手放したくないお手馬の1頭になるかもしれない。

 その藤岡佑騎手はレース後、トンジンチについて「追い切りでコンタクトをとっていたので特徴を掴めていた。しっかりしてくれば、さらに強くなりそうです」と、やや興奮気味に将来性について展望した。

 ドゥラメンテ産駒の2歳牝馬としては、札幌2歳S(G3)勝ち馬ドゥーラやアルテミスS(G3)2着のリバティアイランドに続く大物候補の出現といえるかもしれない。果たして、藤岡佑騎手は手綱を守り続けることができるだろうか。

「連続降板」関西の中堅騎手が巡り会った大器! G1馬妹がノーステッキ圧逃Vのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛