川田将雅と無念晴らす弟が歴代2位のデビューV! 3位ジュタロウ、4位デシエルト

3日、阪神競馬場で行われた5Rの2歳新馬は、川田将雅騎手の1番人気フルングニル(牡2、栗東・杉山晴紀厩舎)が優勝。独オークス馬を母に持つ良血が、期待に応えるデビュー勝ちを決めた。
12頭立てダート1800mのレース。好スタートをきったフルングニルは、道中で2番手を追走する。楽な手応えのまま最後の直線に入ると、内で逃げ粘っていたインテンソを競り落とし、外から追い込んできたブリリオも振り切った。
「調教から好時計を連発していましたが、ここでは力が違いましたね。下馬評ではコンドリュール、インテンソと3強ムードでしたが、終わってみれば2着ブリリオに2馬身半、3着ワンライトスターに8馬身半差とライバル達を寄せ付けない完勝でした。
馬体重560キロを超える大型馬にもかかわらず、初戦でこれだけセンスある競馬。まだまだ今後の伸びしろにも期待できそうです」(競馬誌ライター)
フルングニルはすでに重賞級の期待馬!?
2馬身半差のデビュー勝ちも然ることながら、フルングニルの大きな将来性を示しているのが、その勝ち時計だ。
勝ちタイム1分53秒4は、近10年でも阪神・ダート1800mで行われた新馬戦(良又は稍重のみ)では2番目に速い時計。交流重賞のクイーン賞(G3)勝ちがあるアイアンテーラー(1分52秒8)に次ぐ好タイムだ。
さらに、3位には武豊騎手とのコンビで先月の2勝クラスを圧勝したジュタロウ、4位には10月のグリーンチャンネルC(L)でレコード勝利を挙げたデシエルトなどが並ぶだけに、フルングニルはすでに重賞級の期待馬といえるだろう。
「フルングニルは、姉に昨年のチューリップ賞(G2)を勝ったエリザベスタワーがいる血統背景も魅力です。主戦の川田騎手と桜花賞(G1)を戦った素質馬でしたが、残念ながら屈腱炎の影響もあって、わずかキャリア6戦で先月引退しました。
姉と交代するような形で弟のフルングニルがデビュー勝ちしましたし、今後は姉の分も頑張ってほしいですね」(同)
レース後には、姉の性格を知っているからか「血統的に難しいタイプ」と課題を挙げつつも、「いい形で成長していけたら」と弟のフルングニルに期待を寄せた川田騎手。姉と果たせなかったG1制覇へ、今度こそ導くことはできるだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 今の競馬ファンは「ハズレ馬券」を投げ捨てない? 競馬場から姿を消した「敗者の断末魔」と感情のままに宙を舞い続けた「ハズレ馬券」の現在
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
















