「砂の怪物」失った中内田充正厩舎に新星現る!?「早熟ではない」のに好時計で新馬V!

昨年、2014年の開業以来初の調教師リーディングを獲得した中内田充正厩舎。これまでダノンプレミアム、ダノンファンタジー、グレナディアガーズなど3頭のG1馬を輩出してきた名門だ。
今年も順調に勝ち星を重ね、2月には池江泰寿調教師が持つ現役最速記録を抜き、開業後7年11か月6日でJRA通算300勝を達成。今やファンの間でも、言わずと知れたトップステーブルへと成長した。
そんな中内田厩舎だが、芝では多くの活躍馬を輩出している一方、意外にもダートでは未だG1馬が誕生していない。
これまで積み上げた重賞28勝の内、芝が26勝に対しダートは2勝。グレイトパールで制した平安S(G3)とアンタレスS(G3)のみだ。
そのグレイトパールは、ダート転向後に6連勝を挙げ「砂の怪物」とも呼ばれた逸材だった。だが、骨折明け2戦目の平安Sで5着に敗れた後は二桁着順の2連敗。ついにはJRAのG1に挑戦することなく、4年前に佐賀競馬へ転厩することになった。
その後もJBCレディスクラシック(G1)に挑んだフォンターナリーリや、カペラS(G3)やプロキオンS(G3)に出走したオールドベイリーなど何頭か大物候補はいたものの、重賞で結果を残せず。さらにここ2年ほどは、ダート重賞に出走馬すらいない状況が続いている。
「砂の怪物」失った中内田充正厩舎に新星現る!?
だが、そんな中内田厩舎にダートの新星が現れた。それが、19日の2歳新馬を勝利したグレートサンドシー(牡2、栗東・中内田充正厩舎)である。
2着ホロニックパスとはクビ差だったものの、3着以下には9馬身差をつける圧巻の内容。そんな勝ちっぷりでも、レース後には鞍上を務めた川田将雅騎手が「成長過程的にまだ先の馬」と話せば、中内田師も「早熟ではない」とコメントしたのだから、底知れぬポテンシャルが窺える。
また、勝ち時計の1分25秒5も優秀だった。ここ20年を振り返っても、良馬場で行われた東京・ダート1400mの新馬戦で、1分25秒5以内をマークした馬は僅か4頭しかいない。
デビュー2連勝を飾ったプロミストリープ、ユニコーンS(G3)2着や兵庫GT(G3)を勝利したデュープロセス、オープンクラスで勝利経験を持つケイアイターコイズ、新馬・1勝クラスでいずれも圧勝したレッチェバロックなど、のちに出世を果たした逸材がズラリと並ぶ。これらと同等の走りを見せたグレートサンドシーにも、飛躍の可能性は十分ありそうだ。
レース後、「能力はありそう」とデビュー勝ちを決めたグレートサンドシーを評価した中内田師。名門に初のダートG1制覇をもたらすのは、この馬かもしれない。
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