
「最高額」エピファネイアの真打登場! POGの目玉デビューも陣営は半信半疑?
21日、社台スタリオンステーションが来年度の繋養種牡馬と種付け料を発表した。国内では実績トップクラスの種牡馬が揃う“オールスター軍団”の中でも種付け料トップを誇るのがエピファネイア(種付け料:1800万円)だ。
初年度にいきなり三冠牝馬・デアリングタクトを輩出。2年目産駒からはエフフォーリアが年度代表馬に選ばれたこともあり、父の種牡馬評価はうなぎのぼりに上昇してきた。そして、27日の阪神6R(芝2000m)でエピファネイア産駒に限らず、2歳世代の“目玉”と呼ばれた期待馬が初陣を迎える。その名はプレドミナル(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。
同馬は一口馬主クラブのキャロットクラブにて総額8000万円で募集された。母は桜花賞(G1)2着のクルミナルで、兄にはスプリングS(G2)2着のアライバルがいる。そうした血統面に加え、西の名門・藤原厩舎所属のエピファネイア産駒というプロフィールも申し分ない。
春先には北海道で「(1歳冬に)別馬かというくらい成長した」、「クラシックを目指したい」と高く評価されていたこともあり、POGファンの間では目玉級の扱いを受けていた。特に新馬戦の開始前に指名を締め切る、『日刊競馬POG2022-2023』では藤田晋オーナーのフェイトやエゾダイモンといった馬たちを抑え、指名数ランキング第1位に輝いている。
出資者や関係者にとどまらず、多くのファンが期待をかけている逸材がついにデビューを迎えるわけだが、周囲のトーンはあまり上がってきていないようだ。
POGの目玉デビューも陣営は半信半疑?
「藤原厩舎としても、クラブとしてもかなりの期待馬なはずですが、デビュー戦はジャパンC(G1)の裏開催となりました。鞍上の岩田望来騎手もG1の裏としては申し分ないジョッキーですが、藤原厩舎の馬での新馬戦成績が振るわない点は気になりますね。
現2歳の新馬戦には4度騎乗し、全て3番人気以内ながら(0-1-0-3)。着外の3頭は掲示板にも載れていません。通算でも22戦で2勝にとどまっています。
実際に陣営のトーンは慎重で、クラブのホームページには「追ってからの動きが物足りない」、「本当に良くなるのはこれから」、「まだ切れるという感じではない」といった辛口評が並んでいます……」(競馬誌ライター)
上記は11月頭から、先週の1週前追い切りにかけてのコメントだ。今週の最終追い切りでは格上の重賞2勝馬・ギベオンと馬なりで併入し、担当助手からも「態勢は整った。実戦での走りに期待したい」と合格点を貰えたようである。
完璧とはいえない調整過程でも藤原師は「期待値が高いため辛口になってしまうが、素質の片鱗は見えてきている」と語っている。肌寒さも増してきた晩秋にいよいよベールを脱ぐプレドミナル。世代の目玉はどんな走りを見せてくれるのか目が離せない。
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