藤田菜七子、厩舎「5年ぶり」白星デビューを兄弟子が目前でシャットアウト

6日、福島競馬場の5Rに行われた2歳新馬戦(芝1200m)は、道中2番手を進んだ丸山元気騎手の1番人気トラベログ(牝2歳、美浦・岩戸孝樹厩舎)が、ゴール寸前で逃げ馬を捕らえて優勝した。
新種牡馬グレーターロンドン産駒の本馬は、母父がアフリートという血統。これは前日の京王杯2歳S(G2)こそ14着に敗れたものの、小倉2歳S(G3)では豪快なシンガリ一気を決めたロンドンプランと同じ配合だ。
また生産牧場もロンドンプランと同じく下河辺牧場の出身。調教でも丸山騎手を背に好気配を見せていたことから、今回は単勝2.7倍の支持を集めた。
フルゲート16頭のレース。トラベログは抜群のスタートを切ると、内から先手を主張した藤田菜七子騎手のユカリプレリュードにハナを譲り2番手を追走する。
3コーナーを過ぎると行きっぷりが怪しくなったのか、鞍上の手綱が追っつけ通しに。ただ直線に向いてステッキが入るともうひと伸びを見せ、残り50mで前を交わして勝利を収めている。
「4角ではフラついて他馬に迷惑をかけるなど、やや荒削りなレースでしたが、最後に見せた脚は力強かったですね。着差こそ1馬身でしたがそれ以上に力の差を感じました。
グレーターロンドンは産駒数がそこまで多くないものの、ロンドンプランや、この日の百日草特別(2歳1勝クラス)で2着だったロードプレイヤーを輩出するなど、なかなかのハイアベレージ。本馬も今後に期待が持てそうです」(競馬誌ライター)
レース後、丸山騎手は「終始左に張ってコーナーで進んで行かなかった」と課題を述べたが、それでも初戦から勝ち切ったあたりトラベログは見事だったと言えるだろう。
厩舎「5年ぶり」白星デビューを目前でシャットアウト
また、今回は手綱を取っていた丸山騎手も貫録を示す格好となった。
というのも、このレースでハナを奪い、粘り込みをはかっていたユカリプレリュードが、師匠・根本康広調教師の管理馬だったからである。
実は自身も所属する根本厩舎が2歳新馬戦で勝利を収めたのは、2017年11月のサブリナが最後。今回のユカリプレリュードにはそれ以来、約5年ぶりとなるメイクデビューでの白星が懸かっていた。
3週連続で同馬の調教に跨り、また妹弟子でもある藤田騎手も『スポーツ報知』の取材に「ここまで入念に乗ってきました」と自信のコメント。レースでも1着が目前にまで迫っていたが、兄弟子はそれを豪快にねじ伏せてみせた。
「美浦の根本厩舎には、他にも若手の野中悠太郎騎手が所属。よくメディアなどにも登場し、アットホームな職場としてファンの間でも知れ渡っていますが、レースに行けばお互いライバル同士ですからね。
結果的に同厩舎は5年ぶりの新馬戦白星とはなりませんでしたが、ユカリプレリュードは未勝利であれば、すぐに勝ち上がれる素材だと思います」(同)
なおユカリプレリュードの藤田騎手はレース後、「最後は一杯になってしまいました」と話している。あくまでも勝負に徹し、師匠の期待馬を見事に退けた丸山騎手とトラベログのコンビに今後も注目だ。
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