甘デジより甘い大当り確率で「継続率90％＆RUSH引き戻し」を実現！その“異次元ループ”の正体を探る

　90％ループのRUSHや引き戻しゾーンを搭載した「異次元性能」のパチンコ機『ぱちんこ アズールレーン THE ANIMATION』（オッケー.製）。この強力なスペックを生み出す仕組みについて掘り下げていこう。

破格の確率で大当りを引き当てても、そのほとんどが「潜伏確変」

　公式のスペック表には、大当り確率（低確率）約1/46.0：（高確率）約1/41.0、RUSH継続率約90％、RUSHループチャンス成功期待度約41％と表記されている。甘デジ並みの確率で驚異的な連チャン性能を実現しているが、そこには秘密がある。

　破格の確率で大当りを引き当てても、そのほとんどが潜伏確変となっているのである。公式機種ページによる大当り振り分けでは左の円グラフで7R＋RUSH突入が約61.0％、残りが7Rのみと書かれているが、これをそのまま鵜呑みにしてはならない。

　あくまで簡易版であり、よく見るとこのグラフは「通常時・7R大当り時」と条件が限定された場合の振り分けであることがわかるだろう。実際には90％以上が2ラウンド電サポなしの潜伏確変「明石ギフト」になり、初当りでRUSHに突入できる割合は1％以下のようだ。

　潜確中はRUSH突入率が優遇され、次回まで電サポが継続する大当りの比率が約5％にアップ。これがRUSH突入のメイン契機となる。高確率1/41で約5％を引き当てる。確率にすると約1/770ほど。かつてのMAX機並みの荒さを内包しているのである。

どうやって90％のループ率を確保しているのか？

　一方、RUSH自体は次回ループタイプのシステムと非常にシンプル。しかし、確変の振り分けが単純に90％ではなく、次回継続は約33.2％しかない。では、どうやって90％のループ率を確保しているかといえば、大当り確率の甘さからくる時短引き戻し割合の高さだ。

　右打ち中は66.8％が通常大当りとなるが86回転時短が付与され、その大当り期待度は実に84.9％と超強力なものになっているが、なぜ本機のRUSHは高い継続率を時短引き戻しに頼っているのだろうか？

　その答えが、もうひとつの大きな特徴となる「RUSHループチャンス」につながるのである。

　本機には遊タイムが搭載されている。その性能は通常確率で136回転を消化すると174回の電サポに突入するというものだ。通常のデジパチであるが、大当り確率が高いので遊タイム突入＝ほぼ次回大当り濃厚になる。

　ここでRUSHのシステムを振り返ってみよう。通常大当り後は86回転の時短モードに移行とある。つまり、あと50回転させれば遊タイムに到達するのだ。この50回転こそが「RUSHループチャンス」なのである。こうして、当らずとも50回転をしのげばRUSHの期待が持てるという新感覚のゲーム性が生み出された。

　ちなみに、普通に大当りを引いた場合は電サポ付きの7ラウンドの振り分けをクリアしないといけないので、当らずに遊タイムに突入するパターンを望みたいところだ。

　仕組みとしてはそれほど難しいものではないが、効果的にそれぞれの特性を組み合わせることによって新たなゲーム性を創り出したのが『ぱちんこ アズールレーン THE ANIMATION』ということになろう。