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パチスロ「破壊的な攻略効果で若者たちの間で大ブレイク」~4号機名機伝説~ユニバーサル販売『クランキーコンドル』後編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.126】

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 4号機時代初頭のパチスロ市場において圧倒的な勢力を誇っていた『ニューパルサー』の牙城を打ち崩すべく、業界最大手メーカーのユニバーサルが意地とプライドを賭けて開発・リリースした渾身の力作『クランキーコンドル』。

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 同社初となる完全テーブル式リール制御による大量リーチ目をセールスポイントに掲げてデビューした本作。滑稽なハゲタカのモチーフもあって当初は「ニューパルのマネをしたおかしなマシンが出たよ」などと揶揄されたものだが、パチスロ必勝ガイドが行った初ホール実戦で判明した「とんでもない事実」によって、その評価は一変する。

 それまで「やらないよりはマシ」と軽んじられていたビッグ中のリプレイハズシが、あろうことか「対テキトー打ち比プラス60枚強」という、破壊的な効果を記録したのである。

 信じがたいほどの攻略効果を生み出す要因となっていたのは、他でもない。ビッグ中にのみ有効となる4種の15枚役だ。

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 「どうせ、『ソレックス』や『オリエンタルⅡ』のBAR絵柄や、『イヴX』の『目』みたいに、確率が激低くて狙ってもぜんぜん揃わねぇんじゃねーの?」

 初ホール実戦に臨むまでは、担当ライターである自分も含め、データ取りスタッフの皆がそんな風に思っていた。

 ところが、狙ってみると面白いようにバンバン揃う。逆にいえば、テキトーに打っているとボロボロと取りこぼしてしまうわけで、「これはもう、やる・やらないでえらい差が出るぞ!!」ということになり、急遽手順を考えて実践してみたところ、先述のとおりの破壊的な効果を記録した次第である。

 ただ、裏付けをとるためにプログラム解析をしたところ、実戦では肝心要の15枚役を取り切れていないことが判明。そこで、リール制御プログラムを解析したところ、やはりというかなんというか。緻密なテーブル式リール制御による様々なトラップが仕掛けられていて、変則打ちをすると配列上は引き込める場所を押しても取りこぼしてしまうことが多々あることがわかった。

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 そこで、リール制御解析に基づき考案された最適な手順にてあらためてデータを採取したところ、ほぼほぼ理論値と同レベルの効果を記録。名実ともに、「クランキーコンドルのリプレイハズシは、冗談抜きに破壊的!!」であることを立証するに至ったのである。

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 ビッグ中のみならず、通常時にも攻略の余地はあった。他の一般的な4号機と同様、本作にも「取りこぼしの有無に応じて高低2種類ある小役確率を切り替えてベースを一定に保つ」という、小役補正システムが搭載されていた。

 しかし、その効果は必ずしも万全なものではなかった。というのも、ビッグが成立するとシステムのキモとなる差枚数カウンタがリセットされるため、その時点での取りこぼし分がパーになってしまうのである。

 ゆえに通常時は、迅速かつ確実なボーナス察知という意味合いも含め、所定の箇所を狙い成立小役をもれなく奪取することが推奨された。

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 そして、これをさらに突き詰めた攻略法として、「千円カニ歩き打法」というものも考案された。

 簡単にいうとこれは、先客の打ち方や空き台の停止出目を見て、小役高確率状態にあると思われる台を、千円ずつ渡り歩くというもの。

 ずいぶんとセコい方法かと思うかも知れないが、その効果は絶大。当時のパチスロ必勝ガイドでは3名の実戦人がのべ100台で実践したところ、枚数にして1人頭およそ千枚もの報酬を手にしたというのだから、チリも積もればなんとやらである。

 ともかく、そんな風に技術介入要素の塊のような仕様をもって登場した『クランキーコンドル』は、「知識と技術があれば、パチスロは喰える」ということを多くのプレイヤーに知らしめ、とりわけ向上心旺盛な若者たちの間で大人気となった。

 そして、確かな手応えを感じたメーカーのユニバーサルは、その後も「大量リーチ目と高い技術介入性」の2本柱を据えたマシンを続々とリリース。1990年代後半のパチスロ市場で他を圧倒するシェアと人気を獲得するのであった。

アニマルかつみ

アニマルかつみ

兵庫県尼崎市出身。1992年春にパチスロ必勝ガイドのライターとなり、以来30年にわたってメディア人の立場から業界の変遷を見つめてきた大ベテラン。ぱちんこ・パチスロの歴史に関しては誰にも負けない博識を持つ。最近ではYouTube動画チャンネル「ぱち馬鹿」のメンバーとして、各種企画の制作や出演、生配信などにも精を出している。ライター稼業のかたわら、ロックバンドのベースプレイヤーとしても活動中。愛猫家。昭和レトロ好き。

Twitter:@anikatsu213

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