スマート遊技機「とくに打ちたい機種がない」との声も…ブーミングネットが非遊技理由を調査

ブーミングネットがスマート遊技機の非遊技理由を調査

　次世代遊技機「スマートパチスロ」の導入開始から、まもなく1年が経過する。

　スマスロ最大の特徴は「メダルレス」である点と、有利区間が「無制限」に改良された点。利便性はもちろん出玉性能も飛躍的に向上し、パチスロ人気の復活に大きく貢献している。

　一方、「大当り確率の下限350分の1」「突然時短の機能拡大」などが認められた「スマートパチンコ」については、今のところ大ヒット機種はなし。正直、厳しい状況だが、これから業界はスマート遊技機時代に本格的に突入する。

　パチンコホール向けのポイントサービスやアンケートサービスなどを提供するブーミングネットはこのほど、スマート遊技機に関する遊技経験の定点アンケートに加え、今までスマート遊技機を遊技したことのないファンに対して、遊技しない理由を調査。その結果を公表した。

「とくに打ちたい機種がない」との声も

　これによると、まず「スマパチで遊んだことがある」と答えたユーザーは10.6％で、「スマスロで遊んだことがある」と答えたユーザーは9.4％。「どちらも遊んだことがある」は7.3％だった反面、「どちらも遊んだことがない」は58.8％にも及んだ。この結果は、以前の結果とほぼ同等だという。

　では、スマート遊技機を遊技したことのないユーザーは、なにを理由に遊技しないのか。その理由で一番多かったのは「とくに打ちたい機種がないから」で、27.7％を占めた。次いで、「操作が難しそうだから」が22.0％、「玉やメダルがないとつまらないから」が18.1％となった。

　この結果を受け、同社は「とくに打ちたい機種がないから」との回答多数に「ヒット機種の存在が大きい」と分析した。スマスロは11月にディ・ライトの『Lひぐらしのなく頃に業』、12月に『マジカルハロウィン8』といった遊びやすいタイプのマシンも新登場して裾野が広がる。スマパチもエヴァンゲリオンシリーズの新作が年末に控えているので、こちらの躍進に期待したいところだ。

「操作が難しそうだから」「玉やメダルがないとつまらないから」といった理由に関しては、「スマート遊技機ならではの課題に対しても、なんらかの形で改善・訴求し、市場を盛り上げたいところだ」とまとめた。