M.デムーロ (46歳)

M.デムーロ
生年月日
1979年1月11日
主な勝鞍
皐月賞(03,04,13,15)
日本ダービー(03,15)
桜花賞(16)
有馬記念(10)
ジャパンC(08)
エリザベス女王杯(16)
高松宮記念(14)
朝日杯フューチュリティS(10,12,15)
他多数
血統
解説

日本競馬が好き過ぎて2015年からJRAの所属騎手となった外国人コンビの片割れ。ボケ担当(性格的にボケしかできないので、相方のC.ルメール騎手が仕方なくツッコミに)で納豆好き。情熱的なイタリア人らしく、恋人がコロコロ変わるのは人も馬も同じらしい。

ちなみに今の恋人は桜花賞馬のジュエラー。もちろん、馬の方である。最近エリザベス女王杯を制したクイーンズリングに心が揺らぎ始めているのは、ここだけの話だ。

2002年に初来日を果たしたルメール騎手に先んじて、短期免許での来日は1999年から。2001年には重賞初制覇、翌年にはネオユニヴァースで皐月賞を勝ち、日本でのG1初制覇を果たす。こういった順調なところが「イマイチ勝ち切れない男」のルメール騎手とは対照的に「勝ち切れる男」と呼ばれる由縁だ。ただし、性格的にも騎乗的にも”ムラ”は大きい。

今や通年で活躍するこのコンビが大レースでワン・ツーを飾ることも珍しくないが、大半が1着デムーロ騎手、2着ルメール騎手である。

日本競馬にも数多くの「伝説」を作っている名手だが、中でも代表的なのが2003年にネオユニヴァースで皐月賞と日本ダービーの春2冠を達成した際だ。

短期免許の期間が切れていたため、3冠を達成するためにJRAに「同一馬で1年間にG1を2勝以上すれば、その馬が同年にG1に参戦する際に騎乗を認める」という、めちゃくちゃ強引な”特例”を作らせている。その上で見事に負ける辺りが「空気が読めない男」と言われる所以だ。

さらに東日本大震災があった2011年の春、ネオユニヴァースの息子ヴィクトワールピサでドバイワールドカップを勝ち世界の頂点になった際は「I love Japan!」と叫びながら感極まって号泣。気持ちはありがたいが、とにかく暑苦しい男である。

また、天皇・皇后両陛下が観戦される”天覧競馬”となった2012年の天皇賞・秋を優勝した際は、下馬して右膝を着いたまま左手を胸に当て両陛下に向かって最敬礼。その様はまるで西洋の騎士のようで、東京競馬場は大歓声に包まれた。

空気が読めず、暑苦しいが、とにかく日本を愛してやまない人物である。

Ranking

11:30更新
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 岩田康誠騎手が「因縁」ゴールドシップ降臨に大興奮!? レースで”指示無視”最後には「すかし芸」の屈辱から2年……「身内」を勝利に導き立場逆転?
  7. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  8. JRA種牡馬フィエールマン「二軍スタート」の冷遇に疑問の声……実績はコントレイルに次ぐNo.2も問われる「3000m級」G1の価値
  9. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  10. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬