JRA宝塚記念(G1)は「天候」を読め!? 桃井はること楠原安里梨で意見真っ二つか
一昨年のクラシック3冠を分け合ったアルアイン、レイデオロ、キセキの3頭が顔をそろえるなど、G1馬が6頭も集結し、近年稀に見る豪華メンバーで行われることになった宝塚記念(G1)。その1戦を前に編集部は、桃井はるこさんと楠原安里梨さんを召喚!! すっかり恒例となった予想対談を行った。
――今年の春は荒れました。
桃井はるこ:本当にそうでしたね。でもここも荒れそう。昨年の宝塚記念も7番人気のミッキーロケットが勝ち、2着が10番人気のワーザーで、3着は12番人気のノーブルマーズ。3連単の払戻金が40万円超えを記録しました!
楠原安里梨:今年も荒れてもらいたいですね!!
――まずは楠原さんの本命からお願いします。
楠原安里梨:馬券圏内をキープしてくれそうという期待も込めて、キセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)。
今までの走りを見ていても強い。昨年の有馬記念(G1)こそ5着に終わりましたけど、あそこまで使い詰めが目立ったので、疲労が蓄積し、本来の実力を出すことができなかったのでは? 今年は始動戦の大阪杯(G1)も2着と好調。右回りのレースも得意としていますし、問題ないはず。
鞍上はリーディングトップの川田将雅騎手。今年の春のG1競争では5度も不利を受けていいところナシ……。キセキもG1で惜しいレースを続けていますし、人馬ともにそろそろ勝ちたいハズ。好きな騎手、好きな馬なので、本命です。
桃井はるこ:キセキは、『休み明け3戦目がベスト』になる馬という気がするんだよね。それに今回は1番人気になるとも予想されている。ここは意外に1番人気の馬が連対しないレースでもあるのよ。なので、切ってもいいのではないかと思いましたっ。
――なるほど。では、桃井さんの本命は?
桃井:クリンチャー(牡5歳、栗東・宮本博厩舎)!!
今週末は悪天候との予報。不良馬場での開催もあると見ています。同馬は不良馬場で開催された菊花賞(G1)で2着に入るなど道悪巧者。また、鞍上の三浦皇成騎手も道悪での成績がいいんですよね。
それにクリンチャーは昨年の京都記念(G2)でアルアインとレイデオロを倒したことがある! フランスの凱旋門賞挑戦以降は調子を落としていますが、そろそろ立ち直ってほしい。3歳時に同条件のすみれS(OP)も勝っていますし、みんな忘れすぎですよ!!
また前走の天皇賞・春で大敗しているところもいいですね。過去を振り返ると、そこで負けすぎた馬が好走することも多いんですよ。13年14年と連覇したゴールドシップはそれぞれ5着と7着。それに一昨年2着のゴールドアクターは7着、15年に2着に入ったデニムアンドルビーも10着です。今年、クリンチャーも10着だったので、ここで巻き返してもらいたい。
楠原安里梨:馬場が荒れるならば面白い存在ですけど、週末はそんなに雨が降らないとの予報もあります。不良馬場ならともかく、稍重程度ならちょっと……。