麻雀Mリーグ「影の立役者」小林未沙&松嶋桃が降臨!! 麻雀界「名実況者」の”ホンネ”に迫る!!
今年10月に開幕した麻雀界の夢舞台『Mリーグ』。優勝賞金5000万円をかけて、麻雀界を代表するトップ雀士たちが集結しました。その強者たちを取りまとめるクラブチームもトップ企業ばかりと、麻雀をあまり知らない一般層からも注目が集まっています。
その前代未聞のビッグタイトルを大いに盛り上げる「影の立役者」といえば、このお二人、実況を務める小林未沙さんと松嶋桃さんでしょう。
小林さんは、声優やナレーター業でも活躍中ですが、実は、元プロ雀士という異色の肩書の持ち主。一方で、松嶋さんは日本プロ麻雀協会に所属する現役のプロ雀士で、「西の雄」京都大学出身として数多くのメディアに出演しています。
そんなマルチに活躍する”名実況”のお二人に『Mリーグ』、同じく実況を務める『RTDリーグ』についてお話を伺ってみました。 二人の「意外な関係性」も明らかに……?
――まずは『RTDリーグ』についてお伺いしたいのですが、小林さんといえばリーグ開始の2016年から2年間、ずっと一人で実況されていましたよね。今年いっぱいでリーグ戦からトーメント戦となり一区切りとなりますが、これまでの3年間の「思い」をお聞かせください。
小林未沙(以下、小林): うーん。そうですね。そもそも『RTDリーグ』のような、解説者の方と「1対1」で実況を行うことがそれまでにあまりなくて……。手探りのスタートでした。
やっぱり麻雀という競技は合間の時間が長い時もありますし、「何をツモって」「何点のアガリ」とか、それだけを実況しても「間がもたない」と思ったんです。そこで、解説者との会話の内容を深めていくようになり、今のようなスタイルになりました。
ただそうすると、良くも悪くも私の「パーソナリティ」「考え方」が会話の内容に出てしまいます。それが良いのか悪いのかは分かりませんが、それでも沢山の方に応援していただき、3年間続けてこられたので本当に「ありがたい」と思っています。
そもそも『RTDリーグ』のプロデューサー・張 敏賢(ちょう としまさ)さんが、麻雀実況の仕事を一番最初に頼んでくださった方なんです。それがもう9年以上前かな。なので、そのプロデューサーがどのような思いで『RTDリーグ』を立ち上げたのか、また「ゼロから番組を作り上げてきた」という過程も見てきたので感慨深いものがあります。
――『RTDリーグ』とは、ある意味深い縁で結ばれていたのかもしれませんね。その一方で、松嶋さんは2018年から同リーグの実況をされています。小林さんが2年間で培った「リーグの色」、というのがあると思うのですが、それに対してプレッシャーなどはありましたか?
松嶋桃(以下、松嶋): すごくありました。「私で良いのかな……?」「なんで私が選ばれたんだろう」とか、色々なことが分からなすぎて……。どうすべきか、ずっと考えていました。
実は、いろんな事情があって事務所(オスカープロモーション)に入ったのですが、その経緯をプロデューサー(前述)に伝えたとき「麻雀の仕事があったら桃ちゃんに頼むね!」と言ってくださって、その形の1つが「これだ!(RTDの実況)」と思いました。だから、なんとか仕事をこなせるように「頑張るぞ!」という気持ちで飛び込みました。
小林:まだ1年しか経ってないのかー。もっとやっているような感じがする。
松嶋:本当に濃い一年でした! 最初は、周りから困っているように見られていたと思うんですが、最近はようやく「自分の型」が出来上がりはじめたので、明るくこなせるようになってきました。