
JRA大量「レース不成立」の危機に現場から嘆き!? 降級制度&スーパー未勝利廃止で1勝クラス「過疎化」深刻……
先週から秋競馬が開催し、9月は中山・阪神の2場開催。毎年、この時期に関係者が頭を悩ませているのが、条件馬殺到による「除外ラッシュ」だ。特に3歳以上の1勝クラス(500万下)条件は“狭き門”になることが多く、JRAも対策として毎週最も多くのレースを用意している。
しかし、今年は定員オーバーの除外どころか「過疎化」の声すら聞かれるから驚きだ。
実際に先週の開催では、土日合わせて中山に9鞍、阪神にも7鞍の3歳以上1勝クラス(500万下)があった。合計24レースの内、実に15レースを占める圧倒的なシェアである。
これだけ極端な偏りを見せるのも、毎年恒例の除外ラッシュがあるからこそ。しかし、今年はフルゲートがわずか4レース……除外どころか、逆に10頭以下が6レースもあるという。これでは「過疎化」と言われても仕方ない状況だろう。
「今年から降級制度がなくなった影響が大きいですね。最も多い2勝クラス(1000万下)からの降級がなくなって、1勝クラスの馬の絶対数が減り続けている状況です。なのに番組的には例年通りとくれば、そりゃ少頭数のレースが頻発しますよ。
関東の調教師さんからは『もっと他の条件のレースを増やしてくれ……』と、早くも“悲鳴”が聞かれています。一方で、人気の高い短距離レースは相変わらずフルゲートも多いですから。来年以降、早期のテコ入れは必須だと思いますね」(競馬記者)
今夏から降級制度が廃止された影響で、現在はレース数が少ない2場開催であるにもかかわらず、少頭数のレースが多発する“異常事態”となっているようだ。だが、今後状況は「ますます悪化する可能性が高い」という。
「これまではこの時期も、勝てば500万下へ昇格する3歳未勝利、いわゆる『スーパー未勝利』があったんですが、今年から廃止になりました。現場の調教師は『未勝利馬はさっさと抹消して、新馬をどんどん使いなさいというのが、今のJRAのスタンス』と受け止めているようですが、逆に言うと、今後しばらく500万下の馬がまったく増えないということなんですよね。
それにもかかわらず10月から3場開催が始まれば、ますます500万下のレースが増えますし、もっと“過疎化”が進むかもしれませんよ。JRAでは出馬投票の際に5頭以上いないとレースが成立しませんし、最悪、レース不成立続出という可能性も……」(別の記者)
記者によると、関東の某調教師からは「こんなに(1勝クラスが)スカスカになるなら、(未勝利馬を)抹消しないで、残しておけば良かった」とのコメントも。番組上の急激な変化の影響は、決して小さくないようだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……