
武豊ワールドプレミア「雪辱の秋」なるか!? ヴェロックスに完敗も巻き返し可能な理由
22日(日)開催される神戸新聞杯(G2)に、故障で春のクラシックを棒に振ったワールドプレミア(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が出走予定。ここからいい形で再スタートを切ることができるかが、注目されている。
父ディープインパクト、母マンデラ。全兄は2012年の日本ダービーで1番人気に支持されたワールドエース(4着)だ。2016年のセレクトセールでは2億5,920万円で落札されるなど、懸けられた期待は大きかった。
今春は若葉S(L)で2着に入り、皐月賞(G1)への優先出走権を獲得したが、クラシック初戦を回避。改めてトライアルの青葉賞(G2)から日本ダービー(G1)へ向かうプランが組まれたものの、ソエを発症。無念のリタイアとなり、春を終えた。
ワールドプレミアは長期休養明けの1戦に向けて、先月17日にノーザンファーム天栄から帰厩。管理する友道調教師は「サンスポ」の取材に対し、「ソエがひどくて調教ができず、ダービーをあきらめて休ませた」と春の経緯を明かした。だが、「でもそれが良かったようで、骨格が大きくなったね」と成長を語っている。
「不幸中の幸いか、しっかりと休んだことで成長が促されたようです。順調に調整が重ねられていて、武豊騎手を背に行った最終追い切りでは、栗東・坂路で僚馬と併せられ、52秒7、ラスト12秒4を記録。力強い走りで先着してみせました。
武豊騎手は自身の日記で、皐月賞馬サートゥルナーリア、日本ダービー3着のヴェロックスなどの実績上位のライバル相手となるため、『あくまでも胸を借りる立場』としながらも『本番につながる走りができそうな、上々の仕上がりです』と状態に自信をのぞかせています」(競馬記者)
またワールドプレミアは、若葉Sでヴェロックスに3馬身差も付けられて完敗を喫している。ここでリベンジを果たすことができれば、今後にはずみを付けることもできそうだ。
「今回の舞台である阪神競馬場の芝2400メートルは、スローペースで進み、最後の瞬発力勝負になることが多いコースです。ワールドプレミアは前走の若葉Sではヴェロックスを捉えきれませんでした。これはエンジンのかかりが遅かったこともありますが、それ以上に芝2000メートル戦だったことも影響しているはず。前走の二の舞にはならないでしょう。陣営としてもここに照準を併せていたでしょうし、一撃を期待してもいいのではないでしょうか?」(競馬誌ライター)
春を不完全燃焼で終えたワールドプレミア。ここからの巻き返しに期待したい。
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