
【シリウスS(G3)展望】JRAダートの期待馬集結! タイムフライヤー再度ダート挑戦
阪神開催の最終週となる28日(土)に、秋のダート重賞の開幕戦となるシリウスS(G3)が開催される。オメガパフュームやアウォーディーがこのレースで重賞初制覇を飾り、以降ダートG1を制覇するなど活躍馬のステップレースとしても知られているレースだ。
まず注目したいのが、エルムS(G3)で重賞初制覇を飾ったのがモズアトラクション(牡5歳、栗東・松下武士厩舎)だ。
今年5月の平安S(G3)で12番人気の低評価を覆しての2着を皮切りに、前々走のマリーンS(OP)も2着するなど、本格化の片鱗を見せてのエルムS挑戦となった。レースでは後方から徐々に進出していき、上がり最速の脚を使って一気に差し切っての勝利だった。平安Sから4戦続けて上がり最速をマークしており、この鋭い末脚を武器に重賞連覇を狙う。
メンバー中、唯一のG1馬であるタイムフライヤー(牡4歳、栗東・松田国英厩舎)も注目の1頭だろう。
2歳時にホープフルS(G1)を快勝。クラシックの有力候補の一角と見られたが、クラシックではいいところがなかった。明けて4歳初戦の中山金杯(G3)ではかろうじて掲示板は確保したものの、次戦の京都記念(G2)では着外に沈んだ。ここからダートへ路線変更し、迎えた前走のエルムSだったが前目で競り合う展開となり、6着と結果を残せなかった。
しかし、ダート初戦だったということもあり、この1戦で見限るのは早いだろう。鞍上もC.ルメール騎手に乗り替わり、陣営の期待度がうかがい知れる。
今年に入ってダート戦で好走を見せているアングライフェン(牡7歳、栗東・安田隆行厩舎)も見逃せない。
今年2月のアルデバランS(OP)を勝利し、中2週で挑んだ仁川S(L)を3着。一息入れた5月のブリリアントS(L)では再び勝ち星を挙げた。前走のスレイプニルS(OP)では1番人気に推されながらも4着に終わったが、今まで背負ったことのない58㎏というトップハンデが影響したと思われる。
今回もトップハンデが予想されるが、鞍上には川田将雅騎手を迎え、こちらも万全の態勢でレースに臨む。
3歳馬で唯一の参戦となるマッスルビーチ(牡3歳、栗東・鈴木孝志厩舎)。
デビュー戦からダートを使われ続け、過去6戦で一度も掲示板を外したことがないという堅実さが魅力。東京の3歳500万下と2勝クラスの特別戦を連勝しての挑戦となる。格上ではあるが、阪神コースは4戦して2勝2着1回と相性もいい。2000mは初距離となるが、これまで1800m戦を中心に使われてきたこともあり、距離に不安はないだろう。
このほか、今年に入って条件戦を連勝し、一気にオープン入り。前走のリステッドレースでは2着を確保したジョーダンキング(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)や去年の暮れから条件戦を3連勝してオープン入りし、交流重賞のマーキュリーC(G3)で4着と好走したロードゴラッソ(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)も侮れない存在だ。
今後のダート戦線を占う意味でも注目の一戦。15:35発走予定だ。
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