JRA川田将雅「秋G1」1番人気4連敗に「申し訳ない」。ジャパンC(G1)ワグネリアンで5度目の正直も「前走と比較すると……」
今週末、東京競馬場で行われるジャパンC(G1)に出走するダービー馬ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が20日、最終追い切りを行った。
栗東の坂路で最終追い切りを行ったワグネリアンは、新コンビとなる川田将雅騎手を背に4ハロン55.0秒、ラスト12.8秒。終始軽めの内容で併せ馬と併入している。
時計こそ平凡だが、友道調教師が「テンションが上がりやすいので、気をつけながらやってきました」と話した通り、“ゆっくりと走ること”にこそ意味がある。前走「ベスト」と言われた天皇賞・秋(G1)の2000mから400mの距離延長に向け、しっかりと折り合った川田騎手も「いい形で追い切りを終えられた」と手応えを語った。
「少しうるさいところのある馬で、初コンビの川田騎手も『思っていたより気持ちが若い』と話していました。それだけに現状はダービーを勝った2400mよりも2000mがベストと言われていましたが、この落ち着きなら距離延長に敏感になる必要もないでしょう」(競馬記者)
昨年のダービー馬が4歳秋を迎え、いよいよ完成された“大人”になってきたというわけだ。しかし、もう1人の記者は「逆に、それが不安」だという。
「落ち着きが出てきたのは良いと思いますが、この馬の好調時はいつもカリカリしているイメージ。先週の動きも少し物足りないとことがありましたし、関係者からも『古馬になって、思っていたほどの成長がない』という話もあります。
前走(天皇賞・秋)は5着という結果ですが、アーモンドアイらを負かしに行っての結果ですから、4着だったユーキャンスマイルより評価すべき。ただ、馬体はメイチの勝負気配があったので、今回はどうか。中間は短期放牧を挟んでいますが、前走と比較すると……という感は否めませんね」(別の記者)
待望の2つ目のビッグタイトル獲得へ。カギを握る“代打”川田騎手は、主戦の福永祐一騎手が騎乗停止となったことで急遽、騎乗が決まった。
「先週のマイルCS(G1)は、福永騎手が騎乗停止になったことでチャンスを掴んだ池添謙一騎手が、見事インディチャンプで勝利。今年の川田騎手はG1で惜しい競馬が続いていますし、この流れに便乗したいところでしょう」(同)
今年の川田騎手は重賞勝利こそ14勝と自己最高記録を更新しているが、G1は未勝利。ダノンプレミアムと挑んだ先週のマイルCS・2着を始め、人気馬に騎乗しながらも尽く悔しい結果に終わっている。
「勝つという結果だけが出なかったことは申し訳ない」
先週、スプリンターズS、秋華賞、菊花賞に続く、この秋4度目のG1・1番人気を裏切ってしまった川田騎手は、そう悔しさを噛みしめていた。今週、5度目の1番人気が濃厚なワグネリアンとのコンビだけに、今度こそ、これまで鬱憤を晴らしたい。
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