JRA・崖っぷち村田一誠「調教師なれない?」がむしゃら騎乗で正念場の1年

昨年12月、JRAより2020年度調教師免許試験(新規)合格者が発表され、四位洋文騎手の合格の一方で、注目されていた蛯名正義騎手の不合格が話題になった。四位、蛯名というビッグネーム2人の陰に隠れた格好となったが、村田一誠騎手もまた、調教師試験を受験していたひとりである。
村田騎手といえば、競馬ファンには新潟の千直巧者として知られた存在である。また、2013年の皐月賞(G1)をレコード勝ちしたロゴタイプの新馬戦で手綱を取り、13年、14年の札幌記念(G2)出走の際も再タッグが注目された。
近年は2013年のキーンランドC(G3)をフォーエバーマークで勝利したものの、
2016年の京阪杯(G3)ヤマニンプチガトーの15着を最後に重賞では騎乗していないが、平場での騎乗は続けている。
騎乗数が減ったのは調教師試験との関連性が強いことは想像に難くない。だが、毎年合格が濃厚と思われている下馬評に反して、なかなか受からないのが現状となっている。
昨年は8月の騎乗を最後に試験に臨むも不合格。先日行われた騎手免許の更新手続きを行なったが、JRAの関係者に面接で「試験で有利になるためにも、ある程度は騎乗しないと……」と言われたらしい。
そのせいもあってか、本人は近しい新聞社やエージェントにある程度の騎乗機会を与えて欲しいと漏らしているという。だが、「実戦から遠ざかっていますし、斤量も確か54キロは厳しかったはずです。これから体重管理するなど本人の努力が必要になってくるでしょう」(競馬記者)と見通しは明るくない。
合格に最も近い男と言われていたが、近年はより実績のある騎手の引退、調教師転身で割を食っている感は否めない。
◆最近調教師に転身したおもな騎手
<2020年>
四位洋文、田中克典
<2019年>
長谷川浩大
<2018年>
加藤士津八、上村洋行
<2017年>
田中博康、武英智、武幸四郎
(敬称略)
元騎手の調教師転身も武幸四郎調教師や田中博康調教師らが合格し、四位洋文騎手にも先を越されてしまった。村田騎手としてはなんとしても合格を勝ち取りたいところだ。
とはいえ、ここまで来たらがむしゃらに騎乗する事も心がけて、それと並行しながら調教師試験の勉強もしなくてはいけない。正念場の1年になりそうだ。
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