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JRAシャドウディーヴァ「初マイル」で覚醒!? 「リスグラローテ」で波乱の主役に

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 東京の日曜11R、東京新聞杯(G3)は多彩な顔触れが揃って大混戦の様相となっている。小頭数での開催濃厚なきさらぎ賞(G3)よりも馬券的な妙味は当然こちらか。

 何が勝ってもおかしくないレースといえそうだが、一発が期待できそうなのはシャドウディーヴァ(牝4歳、美浦・斎藤誠厩舎)かもしれない。

 同馬は3歳の昨年、桜花賞には出走できなかったが、オークス(G1)6着、秋華賞(G1)4着、エリザベス女王杯(G1)15着と芝の中距離G1を連戦。いずれも結果は振るわなかったものの、距離適性に不安があったことはその理由として関係がありそうだ。

 半姉のハウメアや他の兄姉が、おもにマイル以下の短い距離を使われていることからもシャドウディーヴァにとって距離が長かった可能性が非常に高いからである。

 ここまで芝2000m以下の距離で9戦して【2.3.1.2】で掲示板を外したのはわずか1回のみ。さらに東京競馬場に限定すれば【1.3.1.0】と5走すべて馬券内に来ている。

 東京競馬場で開催され、距離も芝1600mに短縮される今回は条件が好転するといっていい。母系の血統的な短距離適性にはすでに触れたが、父ハーツクライも強調できる材料だ。

 また、2018年東京新聞杯の勝ち馬は昨年の年度代表馬リスグラシューで、この馬もハーツクライ産駒。東京・芝1600mの成績は1位ディープインパクトの36勝、2位キングカメハメハの15勝に続き、3位ハーツクライは14勝と好相性といえる。

 これだけだと物足りなく映るかもしれないが、重賞限定に絞った場合だと1位ディープインパクトの7勝に対し、勝利数こそ4勝でもディープの勝率9.7%を大きく上回る20.0%は驚異的な数字ではないだろうか。しかも少ないサンプルのものではなく、出走20回に対しての4勝なのだから一定の信頼度はあるだろう。(2017年~2020年02.02現在が対象)

◆2017年以降のハーツクライ産駒の東京芝1600mの重賞勝利
サリオス(2019年サウジアラビアロイヤルC)
ロジクライ(2018年富士S)
リスグラシュー(2018年東京新聞杯)
アドマイヤミヤビ(2017年クイーンC)

 臨戦過程でも見逃せないのは、過去10年で前走エリザベス女王杯だった馬が4頭出走のうち、3勝をあげていることである。前述の18年リスグラシューはもちろん、16年スマートレイアー、14年ホエールキャプチャと3頭が勝利。敗れた1頭はスマートシルエットで10番人気の低評価なら許容範囲といえそうだ。

 間に常総S(3勝クラス)を使ったため、厳密にはシャドウディーヴァはエリザベス女王杯から直行ではない。だが、これまでと違って積極策から強気に押し切った内容は、確かな成長を感じられた内容だった。

 想定されている岩田康誠騎手は、あの世界のロードカナロアや女傑ウオッカを安田記念優勝に導いており、シャドウディーヴァの初重賞制覇には欠かせない相棒だろう。

 これだけ好走の条件が揃えば、人気がなさそうな今回こそが馬券的な妙味も十分で、ぜひとも買い目に入れておきたい1頭ではないだろうか。

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