JRAキズナ産駒「重賞・OP」連勝で注目集まる! ハーツクライ産駒を超えて「キズナ旋風」巻き起こるか

昨年、新種牡馬として産駒がデビューしたキズナ。
1年終わってみれば127頭が出走にこぎつけ、うち27頭が勝利を挙げて、サイアーランキング全体で37位、2歳馬限定ランキングではディープインパクトに続く2位につける好発進を遂げた。
G1 6勝のゴールドシップをはじめ、リアルインパクトやフェノーメノ、エピファネイアなど、キズナよりも現役時代に実績を挙げた馬も同期の新種牡馬としてデビューしている。だが、2歳馬限定のランキングでエピファネイアが5位と健闘しているものの、リアルインパクトは18位、ゴールドシップは20位と出遅れた。
このキズナ産駒だが、昨年の産駒の傾向を見る限りでは、
・仕上がり早
・マイル以下に勝ち鞍が多い
・ダートよりも芝で走る
といった評価を得ていたようだ。
ところが、今年に入ってキズナ産駒が新たな可能性を見せている。
まだ今年は始まったばかりなので、現時点での成績で評価を下すのは早計かもしれないが、54頭出走で6頭が勝利し、サイアーランキング全体で11位と昨年より大きく順位を上げている。
勝ち馬の数ではロードカナロアを上回り、ゴールドアリュールやキングカメハメハ、ハービンジャーなどに迫る数字だ。また、名種牡馬ステイゴールドやクロフネよりも現時点での順位は上になっている。
当然、2年目の産駒がデビューするのはまだ先の話なので、2年目の産駒がデビューすれば、また評価が変わる可能性は十分にある。だが、あくまで現時点の3歳馬の傾向だけで言えば、
・芝、ダートともに走る
・2000mまでは十分持つ
・ここに来ての未勝利勝ち上がりも多い
と、仕上がりが早い馬だけではなく、2歳時に使われながらも3歳のここに来て白星を挙げるような馬も多い、という傾向が見られるようになった。
さらに、今年は早くも3歳重賞を勝っている。7番人気と低評価だったクリスタルブラックが、圧倒的1番人気のスカイグルーヴを差し切って京成杯(G3)を勝利し、無敗で重賞制覇を成し遂げた。
また、先週は同じく3歳クラシックへの重要なレースである若駒S(OP)でも、ケヴィンが良血馬ラインベックを下して勝利を飾っている。
上記2レースは、いずれも2000m。芝では未勝利戦でもう1頭勝ち上がっているが、その馬も2000mのコースで勝っており、「短距離向き?」と思われていた産駒が、中距離でも十分戦えることが証明された形だ。
出走馬の数や勝ち馬の数で言えば、ランキング上位のディープインパクトやハーツクライ、オルフェーヴルには敵わないが、今年の早い段階で産駒がこれだけ走っていると、種付けシーズンに入って、キズナの評価が急上昇することに期待がかかる。
昨年は、特に2歳重賞でハーツクライ産駒の活躍が目立った。今年、3歳になってこれらの勝ち馬が始動し始めると様相がまた変わってくるだろうが、ややもすると「キズナ旋風」が巻き起こるかもしれない。
PICK UP
Ranking
23:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……














