JRA「令和の代打男」津村明秀騎手でケイアイノーテック復活!? 東京新聞杯の東京マイルでG1勝ち
9日(日)の東京新聞杯(G3)にG1馬が1頭参戦する。2018年のNHKマイルC(G1)を制したケイアイノーテック(牡5歳、栗東・平田修厩舎)である。
NHKマイルC優勝後のケイアイノーテックだが、同年秋の毎日王冠で5着に入っているものの、その後は掲示板に載ることすらできないレースが続いている。昨年は根岸S(G3)でダート戦を試したり(10着)、続くマイラーズC(G2)ではそれまでの主戦だった藤岡佑介騎手からA.シュタルケ騎手に乗り替えてみたり(6着)と、試行錯誤が続くもスランプから抜け出せない。
昨年の安田記念(G1)以降は幸英明騎手が手綱を取っているが、相変わらず着外が続いている。前走も幸騎手とのコンビでチャレンジC(G3)に挑むも7着だった。今回も別定58キロでの出走と、厳しい条件での戦いとなりそうだ。しかし、そのケイアイノーテックについて、記者がこんな話をしている。
「今回は面白い騎手に手綱を託したね。変わり身があるかもしれないよ」
今回、ケイアイノーテックの手綱を取るのは津村明秀騎手。これが初コンビとなる。津村騎手と言えば、昨年はカレンブーケドールとのコンビでオークス(G1)、秋華賞(G1)、ジャパンカップ(G1)でそれぞれ2着に入ったことで印象に残っている人も多いだろう。だが、津村騎手にはこんなデータがあることをご存知だろうか?
津村騎手は昨年、JRAで39勝を挙げている。このうち、今回のケイアイノーテックのように、他の騎手から乗り替わりで手綱を任された際は【20・36・30・299】。昨年は全ての勝ち星のうち、半数以上の20勝を乗り替わりで挙げているのだ。乗り替わりでの2着も36回ある。昨年全ての2着回数は60回だから、やはり半数以上だ。
津村騎手は「令和の代打男」と表現してもいいかもしれない。
津村騎手は美浦所属のため、栗東の厩舎から騎乗依頼を受けるケースは少ない。ケイアイノーテックを管理する平田修厩舎の馬には、昨年は1度だけ騎乗している。8月18日(日)の新潟9R出雲崎特別で、津村騎手は平田厩舎のバラックパリンカの手綱を執って2着。この時もしっかりと結果を残している。関東馬でも、関西馬でも、乗り替わりの津村騎手には注意が必要ということかもしれない。
『netkeiba.com』の予想単勝オッズは20.9倍で8番人気。穴党ファンには狙い頃と言えるだろう。この中間は栗東の坂路で51秒台の時計が2回出ている。最終追い切りは藤懸貴志騎手を背に4Fは53秒1だったがラスト1Fは11秒9。態勢は整っていると考えて良い。
果たして「令和の代打男」津村騎手とのコンビでどんな化学反応を見せるのか、注目したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!