JRA武豊セランUAEオークス挑戦に「夢が広がる」。松永幹夫調教師「落ちついている」結果が出れば、米ケンタッキーオークスへ
2月20日、メイダン競馬場で開催されるUAEオークス(G3、ダ1900m)に、日本調教馬セラン(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)が出走を予定している。鞍上は武豊騎手が務めるという。
セランの父は10年のBCジュヴェナイル(米G1)などを勝利したUncle Mo。母馬Tiz Miz SueはオグデンフィップスH(米G1)など通算8勝、そして母父にはブリーダーズカップ・クラシックを史上初めて連覇したTiznowがいる良血馬だ。
今年1月の呉竹賞(1勝クラス)で、セランは見事な逃げ切り勝ち。管理する松永幹夫調教師はレース後に「UAEオークスに向かいます。レース後に前田幸治オーナーと話をして行くことになりました」と明かした。さらにここはケンタッキーオークス(G1)のポイント対象レースでもあるため、「いい競馬をすれば米国に向かう予定」と、米国3歳牝馬No.1を決めるレースへの挑戦も視野に入れている。
「松永幹夫調教師と武豊騎手、そして前田オーナーでの米国挑戦といえば、ラニを思い起こすファンも多いハズ。ラニもUAEダービーで優勝を果たし、ケンタッキーダービーへの出走権を手にしました。その後、米クラシック三冠を完走し、最終戦のベルモントSでは3着に入っています。
セランもここで結果を残して、ケンタッキーオークスへの道を切り開いてもらいたいですね。今年のUAEオークスは6頭で行われ、セランは2番ゲートから発走予定。同馬も有力視されていますが、UAE1000ギニー(L)を制したゴドルフィン所有のDubai Love、そして3馬身1/4差の2着に入ったDown on Da Bayouらが人気を集めると見られています」(競馬誌ライター)
デビュー前から米国遠征プランを聞いていた武豊騎手も『日刊スポーツ』の取材に「ここで結果を出せたら楽しみ。ここまでくることができた。夢が広がる」と意気込み。
松永幹師はすでにUAE入りしたセランについて、順調だと明かし「日曜の追い切りも良かったと聞いている。環境にも慣れやすく向こうでも落ちついている」と状態を説明。「ここでいい結果を出してほしい」と期待をかけた。
ここをステップにアメリカへ向かうことができるだろうか? セラン×武豊騎手の好走を期待したい。
PICK UP
Ranking
23:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛- 横山武史「ジョッキーカメラ」はなぜ非公開だったのか? 鬼気迫る川田将雅の大声にビックリも…ナミュール降板で「屈辱」味わった男が迎える正念場
- 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
















