JRAミナリク「距離誤認」疑惑にファン騒然!? 中山記念(G2)ウインブライト「鞍上不安説」が再燃か
ノチェブランカを買っていた競馬ファンにとっては、開始早々にハズレを予感させられる悪夢のようなレースだったかもしれない。
日曜、中山記念(G2)では、ウインブライトが先日負傷した松岡正海騎手に替わり、F.ミナリク騎手とのコンビで出走する。ところが、そんな大役を任された同騎手が、土曜のメインのサンシャインSを不可解な騎乗で人気馬を惨敗させてしまったからに他ならない。
この日、ミナリク騎手が騎乗したノチェブランカは、前走で同じく中山・芝2500mのグレイトフルS(3勝クラス)に出走。勝ち馬ロザグラウカから0.1秒差の5着と好走した。タイム差なしだった4着馬モズベッロは次走の日経新春杯(G2)を優勝した。この内容も評価され、3番人気に支持されていた。
ゲートが開くと出負け気味のスタートとなった。鞍上のミナリク騎手は手綱を押して気合いをつけながら上がっていこうとした。だが、そのままポジションを上げ続け、1角では大外を回す格好となった。にもかかわらず、その後も外々を回し続けた結果、ノチェブランカは直線を待たずに手応えをなくして9着に惨敗。
「いくら出足がつかなかったとはいえ、あそこまで強引なレースをしては最後まで持ちませんよ。1コーナーから捲くっていては、とても中山の2500mは持たないでしょう。勝利から遠ざかる無謀な騎乗だったといえますね」(競馬記者)
ネット上でも「ふざけるな」「これならまだ新人でも乗せた方がマシ」など腑に落ちないといったコメントもチラホラ。中には「2周するの気付いてなかったのか」と距離誤認を疑う声まであったようだ。
また、この日は中央競馬としては、76年ぶりとなる無観客競馬が話題となった土曜の開催。関係者は、観客のいないパドック、ファンの歓声が聞こえないレースや祝福の声のないレース帰りに淋しさや物足りなさを口にしていた中での疑問が残る騎乗だった。
他場に比べると過激なヤジや怒号も多いといわれる中山競馬場ではあるが、この日ばかりは静か。もしも通常通りの開催であれば、突然の“1角マクリ”にスタンドがざわついていたかもしれない。
そういう意味では「静かな競馬場」の思わぬ効果に助けられたともいえそうだ。
日曜の中山記念に出走するウインブライトは、同一重賞3連覇のかかる有力馬の一頭である。ウインブライト陣営にとって、松岡騎手の離脱は予想以上に痛かったかもしれない。ここへきて再燃した鞍上不安説をミナリク騎手は跳ね返すことができるか。その手綱さばきに注目したい。
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