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JRA武豊VS岩田康誠「ミスター阪神大賞典」対決!? ボスジラVSユーキャンスマイルで新旧王者が激突!

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 重賞2勝の実力馬、ユーキャンスマイル(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が22日(日)に阪神競馬場で開催される阪神大賞典(G2)に出走する。

 重賞2勝(ダイヤモンドS、新潟記念)はいずれも左回りコースで挙げており、現役屈指のサウスポーとの声もある同馬。この春も左回りの金鯱賞(G2)を始動戦に見据えていたが、状態が整わず1週スライドする形で阪神大賞典に矛先を替えてきた。

 右回りだと“もたれ癖”があると言われるユーキャンスマイルだが、春の中長距離G1は全て右回りコースでの開催。そのため春のG1路線にメドを立てるためにもここは試金石の一戦と言える。

「陣営は『右回りに不安はない』とコメントしていますが、やはり左回りがベターです。大外枠に入ったのもプラスにはならないでしょう」(競馬誌ライター)

 そして、注目の最終追い切りでは僚馬ワグネリアンに半馬身遅れるなど、状態面にも疑問符が付きまとう。

 ユーキャンスマイルの状態について「表向きは友道調教師も強気な発言をしていますが、順調さを欠いていることは間違いありません。これまでの実績から人気にはなるでしょうが、はっきり言って馬券的妙味はありません。一度叩いてからでしょう」(競馬誌ライター)

 まさに「危険な人気馬」という雰囲気が漂うが、鞍上が岩田康誠騎手なら一票を投じるのもありだろう。

 岩田騎手は「イン突きの名手」という代名詞を持つが、長距離レースに強いことでも知られている。特にこの阪神大賞典にはめっぽう強く、通算14戦4勝。2008年にアドマイヤジュピタで初制覇を果たして以降は9戦4勝である。

 記憶に新しいところでは、2018年にレインボーラインとのコンビで阪神大賞典を優勝。それをステップに、続く天皇賞・春も制覇した。他には2014年と15年にゴールドシップで阪神大賞典連覇を達成している。

 岩田騎手の同一重賞4勝は称賛に値するが、その2倍にあたる8勝をこのレースで挙げている騎手がいる。ご存じ武豊騎手だ。

 武騎手は1991年にメジロマックイーンでこのレースを初制覇。それ以降、2007年までの17年間で12戦8勝という神がかり的なペースで勝ち鞍を重ねた。

 その勝ちっぷりまさに「ミスター阪神大賞典」と呼ぶに値する強さだった。しかし武騎手は2007年アイポッパーでの勝利を最後に7連敗中。岩田騎手は武騎手からバトンを受ける形で2008年以降、このレースを4勝し、「新・ミスター阪神大賞典」を襲名した。

 今年は武騎手もボスジラで参戦。新旧の「ミスター阪神大賞典」はともに有力馬で対決することになる。“新旧対決”はどちらに軍配が上がるだろうか。

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