【毎日杯(G3)展望】「東上最終便」は前走・きさらぎ賞組のアルジャンナとストーンリッジが中心も、乗り替わりがポイントに

8日(日)の弥生賞ディープインパクト記念(G2)、21日(土)の若葉S(L)、そして22日(日)のスプリングS(G2)と、皐月賞トライアルは全て終了した。だが、まだ皐月賞への道は閉ざされてはいない。28日(土)に阪神競馬場では毎日杯(G3)が行われる。
この毎日杯は、皐月賞への「東上最終便」などと呼ばれることがあるが、2017年にはアルアインが毎日杯をステップに皐月賞馬となっている。また、過去の勝ち馬には、ダノンシャンティ、キズナ、ブラストワンピースといった後の活躍馬が出現している。今年も将来性豊かな顔ぶれが集まった。
『netkeiba.com』の予想単勝オッズで1.7倍という1番人気に評価されているのがアルジャンナ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)である。前走のきさらぎ賞(G3)でも単勝オッズ1.5倍で1番人気に推されたが3着と、人気を裏切る結果になった。
きさらぎ賞は1000m通過62秒という緩い流れの中、前を捕まえることができずに3着という結果だった。少頭数(8頭立て)だったことも、展開に影響を及ぼした可能性がある。今回は登録段階で15頭だが、果たして前が流れてくれるか。
その意味で、手綱が川田将雅騎手からL.ヒューイットソン騎手に変わる点は魅力的だ。22日(日)のスプリングSをガロアクリークで勝利した際も、1000m通過63秒2という超スローペースの中での差し切り勝ちだった。今回、同様の緩い流れとなった場合でもアルジャンナの決め手を最大限に引き出す騎乗を見せてくれるかもしれない。

きさらぎ賞でそのアルジャンナに先着した(2着)ストーンリッジ(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)は今回、岩田望来騎手との初コンビでの参戦となる。新馬戦がL.デットーリ騎手、2戦目の前走・きさらぎ賞がA.シュタルケ騎手だっただけに、大抜擢のように思われる人も多いだろう。
だが、岩田望騎手はストーンリッジを管理する藤原英昭厩舎の所属で、調教では何度かストーンリッジの手綱を取っている。前走で騎乗したシュタルケ騎手がレース後「最後の1ハロンだけ右に行きたがっていた」と語っていたが、こうした癖も把握しているに違いない。
岩田望騎手自身も今年はJRAで19勝を挙げ、全国9位に入っている。まだ重賞勝利はないが、デビュー2年目で重賞初勝利となれば、その後の飛躍にもつながる。大きな意味を持つ一戦となりそうだ。
この前走・きさらぎ賞組に待ったをかけるとすれば、2戦2勝のサトノインプレッサ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)ではないだろうか。
新馬戦、そして前走のこぶし賞(1勝クラス)はいずれも重馬場ながらも決め手を活かしての勝利だった。前走で手綱を取った川島信二騎手はレース後、「良馬場なら、更に良さそうです」と語っている。その決め手は、良馬場でこそ活きる可能性は十分にある。
逆に道悪なら面白い存在になりそうなのが、ダノンアレー(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。
2走前のつばき賞(1勝クラス)は重馬場で、前走のアルメリア賞(1勝クラス)は稍重でいずれも2着だった。決め手に欠けるが、先行力があるだけに、展開次第では残り目に期待できるかもしれない。
芝2000mの未勝利戦で2分0秒3という好タイムを叩き出したスズカキング(牡3歳、栗東・橋田満厩舎)に注目している人も多い。手綱を取った武豊騎手は「体を使えるようになった」と、その成長ぶりを評価する。持ち時計から侮れない存在になりそうだ。
果たして、今年の毎日杯から皐月賞馬が、あるいは後のG1馬は出現するだろうか。興味深い一戦となりそうだ。
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