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JRA岩田康誠「2週連続」重賞制覇の裏には「息子」あり!? 無観客の阪神で父が見せた威厳とは

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 22日に開催された阪神大賞典(G2)はユーキャンスマイル(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)の優勝で幕を閉じた。鞍上の岩田康誠騎手は先週のフィリーズレビュー(G2)に続いて、2週連続の重賞制覇となった。

 岩田康誠騎手の重賞連勝と聞くと、久々という印象のファンが多いのではないだろうか。

 園田競馬でデビューした岩田康騎手は、地方競馬所属ながら2002年にビリーヴでセントウルS(G3)、2004年にはデルタブルースで菊花賞(G1)を制し、その名を全国の競馬ファンに知らしめた。

 2006年に中央競馬へ移籍し、活躍の舞台を園田から日本全国に広げた。さらに同年のメルボルンC(G1)をデルタブルースで制し、日本のみならず世界へその名を広めた。同レースはオーストラリアで最も有名な競走のため、オーストラリアでは知っている日本人として岩田康騎手の名前が挙げられるほどだ。

 その後、中央競馬ではリーディングジョッキーの獲得、日本ダービーの制覇と輝かしい成績を収めてトップジョッキーとして確固たる地位を築いた。だが、2016年は重賞未勝利、17年は7勝と持ち直すも、18年2勝、19年3勝と重賞成績が低迷しており、年間勝利数も同様の状況。年間で重賞10勝以上挙げることが珍しくない岩田康騎手にとっては、不振ともいえる成績だ。

 しかし、今年はすでに重賞を2勝、さらに22日は3勝の固め打ちをするなど、復調気配にある。これには、息子・岩田望来騎手の活躍が影響しているかもしれない。

 岩田望騎手はデビュー2年目の若手騎手で、昨年は37勝を挙げ新人騎手特別賞を受賞。今年も好調で父の18勝を1勝上回る19勝で、全国リーディング9位につけている。飛ぶ鳥を落とす勢いの期待の新星だ。

「岩田望来騎手の今年の勝ち鞍の半分以上は、3場開催の中京競馬場のレースです。先週の3日間開催は中山、阪神の2場開催でした。父・岩田康誠騎手は3日間で5勝に対して、息子・岩田望来騎手は0勝。完全に父の威厳を見せつける結果になっています。ジョッキーの層が厚くなる2場開催でこそ、より結果が求められるというメッセージにもなったかもしれませんね。

 また22日の阪神5Rでは、岩田康誠騎手の勝負強さが光る好騎乗がありました。中団インからレースを進め、直線ではインをうまく捌いてクビ差の勝利を挙げています。今年は息子の活躍に触発されて、大活躍の年になるかもしれませんね」(競馬記者)

 現在、関東には横山親子(父・典弘、兄・和生、弟・武史)も活躍しているが、岩田親子はそれに負けていない。今年の横山親子の勝ち星の合計は3人で34勝に対して、2人で37勝と岩田親子の方が上回っている。まさに日本一の親子ジョッキーだ。

 現在46歳、まだまだ現役での活躍が期待される岩田康誠騎手。引退までの間、息子は父の背中を見て、トップジョッキーへの階段を上っていくだろう。

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