
JRA「完璧ローテ」インディチャンプ「G2未勝利」だけじゃない!? マイラーズC(G2)の一抹の「不安」とは……
26日、京都競馬場でマイラーズC(G2)が開催される。主役を務めるのは、昨年の春秋マイル王・インディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
前走の中山記念(G2)は4着に敗れた。だが別定戦のため、勝ち馬のダノンキングリーより2キロ重い58キロで出走。さらに得意のマイルから200mの距離延長ということも考えれば、叩きの1戦としては上出来の内容と言えるだろう。その後、同レースの2着馬ラッキーライラックが大阪杯(G1)を勝ったことを考えると、いかにハイレベルな1戦だったかもわかるはずだ。
またインディチャンプはレース間隔が空くよりも、詰めたほうが好走傾向にある。実際に、昨年制した東京新聞杯(G3)、安田記念(G1)、マイルCS(G1)は、すべて前走から約1か月半程度の間隔で挑んだレースだ。それに対して、国内で敗れたレースのマイラーズCは2か月半、毎日王冠(G2)は4か月の間隔で挑んでいた。また今年の中山記念も3か月空いている。
上記の前哨戦を3連敗していることから、インディチャンプは「G2で勝てない」というジンクスもあるぐらいだ。だが、原因はこのレース間隔にあるのかもしれない。
今回マイラーズCに出走するが、当初は26日に香港で開催されるチャンピオンズマイル(G1)に出走を予定していた。しかし、新型コロナウイルスの影響で遠征を断念。急遽、国内戦にシフトチェンジしたのだった。そのため、G1に向けて組まれたローテーションでG2のマイラーズCに挑戦することになる。
ここでは負けられないインディチャンプにとって、前走から2か月弱の間隔でレースに臨めるのはジンクスを打ち破る好材料になりそうだ。
さらに鞍上は先週の皐月賞(G1)を制した福永祐一騎手。5大クラシック競走を完全制覇し、いま最も勢いに乗るジョッキーだ。2週連続重賞制覇は容易いことかもしれない。
まさに盤石の体制といえるインディチャンプだが、G2未勝利以外のジンクスも存在する。
「インディチャンプで1つ気になるのは、『春のレースで凡走』していることです。夏は牝馬なんて言いますが、春に走らないなんてことはないとは思いますがね……」(競馬記者)
実際に3月、4月の成績を確認すると、3歳時は毎日杯(G3)で3着、アーリントンC(G3)で4着。また昨年のマイラーズCの4着、今年の中山記念の4着も当てはまる。たしかにこの結果を見る限り、国内レースでは複勝率.769の抜群の成績を収めているインディチャンプにとって、春のレースで走っていないことになるのだ。
果たしてインディチャンプは「G2」と「春は走らない」という2つのジンクスを打ち破り、マイル王者の貫禄を見せつけることができるろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは