JRA天皇賞・春(G1)「67年ぶり快挙」後押しで大波乱!? 他界したスエヒロジョウオーの“遺志”を継ぐメロディーレーン急浮上!

30日、1992年のJRA最優秀2歳牝馬(当時3歳)スエヒロジョウオーが亡くなったことがわかった。公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが発表している。
引退後は北海道新冠町の小泉牧場で繁用されていたスエヒロジョウオー。同牧場の小泉星輝代表取締役は「多くのファンに愛された馬でした。今年30歳を迎え、これからも元気に過ごしてもらえると思っていました」と無念のコメント。
さらに「先ほど毎年会いに来ていただくファンの方々に亡くなったことを伝えたところ、涙ぐんでいる方がいて、改めて多くのファンに愛された馬であったことを再確認いたしました」とスエヒロジョウオーが息長く愛された存在だったことを明かしている。
スエヒロジョウオーといえば、極端な「大穴」を開けることでも有名だ。
デビュー戦から単勝116.1倍と、とても後の2歳女王とは思えない低評価だったスエヒロジョウオー。実際にきんせんか賞(500万下)の2勝目は、単勝100.6倍で上げたものだった。
さらに2歳女王を決定した阪神3歳牝馬S(G1、現阪神ジュベナイルフィリーズ)では単勝9番人気で勝利。12番人気のマイネピクシーを引き連れ、馬連12万740円はG1レースの史上最高配当(当時)となった。
この背景には、スエヒロジョウオーが馬体重400kgと「極めて小柄」だったことが関係している。
「スエヒロジョウオーが未勝利戦を勝った際、馬主の小林乙次郎氏から引退後に繁殖牝馬として引き取る打診がありましたが、小泉牧場は最初小柄なことを理由に断ったとか……。後に2歳女王になったことで繁殖への道が開けましたが、もし結果が出なければわからなかったでしょうね」(競馬記者)
実際に、スエヒロジョウオーが阪神3歳牝馬Sを勝った際の馬体重は390kg。これはJRA史上2番目の軽量馬によるG1制覇だった。初年度産駒から重賞2勝し、種牡馬入りしたスエヒロコマンダーを出すなど、引退後も“前評判”を覆す活躍を見せた。
そして、今週末の天皇賞・春(G1)の出走馬において、スエヒロジョウオーの記録を更新するかもしれない馬がいる。前走の阪神大賞典(G2)が342kgだったメロディーレーン(牝4歳、栗東・森山直行厩舎)だ。
このメロディーレーンもまた、極めて小柄だったことを理由に低評価を受けてきた存在だ。
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