
JRAフィエールマン天皇賞・春(G1)3着以内「0%」の危機!? 過去「1番人気」散々“魔の大外枠”に陣営は……!?
天皇賞・春(G1)の枠順が発表された。本命視されているフィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、8枠14番の外枠に入った。
過去10年、大外枠は[0-0-0-10]、8枠は[0-2-1-26]。8枠では10年にマイネルキッツ、12年にトーセンジョーダンがそれぞれ2着。また17年にサトノダイヤモンドが3着に入ったものの、勝利はない。フィエールマンにとって外枠がマイナス材料に働くと考えて当然だ。
だが、その範囲を20年に広げてみると外枠、しかもフィエールマンと同じく8枠14番に入りながら見事に勝利を掴んだ1頭が見つかった。08年に岩田康誠騎手を背に優勝をしたアドマイヤジュピタだ。
岩田康騎手とコンビを組んで臨んだ前哨戦の阪神大賞典(G2)では、先行策から最後の直線で抜け出して快勝。得意の形で勝利を飾り、天皇賞・春に進んだ。
本番でも岩田康騎手はこれまで通り、アドマイヤジュピタで先行策に打って出ようとする。ところが、スタート直後、芝に脚を取られて出遅れ。岩田康騎手はレース後、「ゲート出る瞬間に戻ってしまった」と独特の表現でこのアクシデントを振り返り、「2、3番手という気持ちだったんですけど、まぁもう開き直って」と苦笑いを浮かべた。
これまでアドマイヤジュピタは後ろからの競馬の経験はほぼなし。だが、岩田康騎手は「この馬の瞬発力やったら、持つだろうなと思っていた」と落ち着いていたという。そして無理に上がることなく一旦控えることを選択。勝負所の2周目3コーナーから進出し、最後の直線で先頭集団へ。そこから岩田康騎手が信頼した瞬発力が爆発。そのまま抜け出すと、メイショウサムソンの猛追をしのぎきって優勝を飾った。
「アドマイヤジュピタは勝ちましたが、天皇賞・春が内枠優位なのは一目瞭然。16年には1番人気だったゴールドアクターが8枠17番に入って12着に敗れています。その前年も8枠だった1番人気のサウンズオブアースが9着に終わり、09年もアサクサキングスが1番人気を裏切って9着。有力視されていた馬が、8枠に入ったがために惨敗することも多いんです。
今回はフルゲートではないため、フィエールマンはまだマシかもしれません。サンケイスポーツ レース部のTwitterは、『取材した関東記者によると、矢嶋助手は「14頭だし、今はゲートも悪くないので、そこまで気にしていなかった」とのこと』と伝えています。関係者はあまり意に介していないようですが、波乱が起こる気配が出てきた気がします。フィエールマンは後方からの競馬を得意とするため、アドマイヤジュピタのときのように展開が向けば、勝利も見えてくるのでしょうが……」(競馬誌ライター)
“魔の大外枠”に入ってしまったフィエールマン。1番人気に支持されると見られているが、過去の名馬たち同様、期待を裏切る結果に終わってしまうのだろうか。それとも……。
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