JRAヴィクトリアマイル(G1)「最強女王」アーモンドアイに気になる不安要素!? ドバイ中止の影響は意外なところに
17日、東京競馬場ではヴィクトリアマイル(G1)が行われる。同レースは古馬牝馬の競走充実を目的として2006年に創設された。
今年の目玉は最強馬アーモンドアイ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)の参戦だろう。昨年の有馬記念(G1)こそ9着と初めて大崩れしたが、その実力は折り紙付きだ。デビューからここまで積み重ねたG1勝利数は6勝と、現役最強馬の呼び声は高い。
当初予定していたドバイ国際競走は、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で中止となったが、国内始動戦となるヴィクトリアマイルでの復活勝利を期したい。
アーモンドアイの主戦であるC.ルメール騎手は同馬のポテンシャルを「僕が今まで乗ってきた中で一番強い」と高く評価している。アーモンドアイに乗れないのでは意味がないと、予定していた3日間の騎乗をすべてキャンセルしてまで出国を早めたほどである。
ルメール騎手にとってもヴィクトリアマイルで再び「愛馬」に騎乗できることは非常に楽しみだろう。
そんな鞍上の期待に応えるようにアーモンドアイは順調に調整が進んでおり、同馬を管理する国枝栄調教師も「安田記念みたいなことはもうないでしょう。普通に競馬できればと思っていますよ」と自信を隠さない。
だが、そこで少し気になる材料があることも確かだ。ドバイから帰国して以降のルメール騎手の重賞成績が思わしくないのである。
以下はドバイから帰国して以降のルメール騎手の重賞での成績。
4.11NZT(G2) オーロラフラッシュ 1番人気7着
4.12桜花賞(G1) サンクテュエール 3番人気6着
4.19皐月賞(G1) サトノフラッグ 2番人気5着
4.26フローラS(G2) スカイグルーヴ 1番人気5着
5.3天皇賞・春(G1) フィエールマン 1番人気1着
5.5かしわ記念(G1) モズアスコット 1番人気6着
5.10NHKマイルC(G1) レシステンシア 1番人気2着
4月11日から日本での騎乗を再開して先週の5月10日の開催期間で7戦して1勝にとどまっている。
人気の内訳は1番人気5回、2番人気1回、3番人気1回とすべて3番人気以内の馬に騎乗している。その1勝も天皇賞・春(G1)のフィエールマンだが、11番人気スティッフェリオにあわやの金星を取られそうになるハナ差での勝利だった。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛