JRA安田記念「不参加」武豊“空き巣”大失敗でリーディングに暗雲!? 1番人気4度も単勝1.4倍「大器」ポタジェで痛恨の敗戦
7日、東京競馬場では、この春1番の豪華メンバーとなった安田記念(G1)が行われたが、その“裏開催”でひっそりと荒稼ぎを狙っていたのが、現在リーディング3位に奮闘中の武豊騎手だ。
リーディング3位とはいえ、先月わずか6勝とやや失速気味の武豊騎手。リーディング争いを展開するC.ルメール騎手や川田将雅騎手、福永祐一騎手などの有力どころが揃って東京に遠征していたこの日、レジェンドにとっては大きなチャンスだったはずだが……。
「苦しい1日でしたね。5月に8回しかなかった1番人気の騎乗が、今日だけで4回。有力騎手が軒並み不在の、いわゆる“空き巣”状態で、武豊騎手にとってはまたとない稼ぎ時だったはずが結局、最終レースでなんとか一矢報いただけの結果に終わりました。
最近、調子を落としているだけに、ここは安田記念で騎乗馬がいなかった無念を晴らすような爆発を期待したんですが」(競馬記者)
この日、阪神競馬場で騎乗した武豊騎手は、とにかく開幕週の馬場に苦しんでいた印象だ。
2Rで3番人気のレヴィオーサに騎乗した武豊騎手は、後方で脚を溜めたものの、前がまったく止まらずに大敗……。2番人気の逃げ馬が勝ち、10番人気の2番手が2着という“典型的な開幕週”の結果ながら、15着に大敗している。
ダート1800mの3Rこそ1番人気のウォーターラーテルで3着とまずまずの結果だったが、芝に替わった5Rの新馬戦では、騎乗したバルレッタがやや出負けしたため、無理せず後方から。結局、ハナを切ったアスコルターレが押し切り、6着に惨敗した。
この日、最も無念だったのが、単勝1.4倍に推されたポタジェで敗れた8Rだ。
前走、日本ダービー(G1)の出走権を懸けたプリンシパルS(L)で、クビ差の2着と接戦を演じたポタジェ。1勝クラスでは完全に格上の存在で、秋の大舞台へ負けられない一戦だった。
中団からの競馬となったポタジェだったが、開幕週の馬場傾向を意識してか、武豊騎手も早めの進出を開始。最後の直線の入り口では、先頭集団に並び掛けるところまでポジションを上げていた。
ところが、前を行く逃げ馬のアルサトワの脚がまったく止まらない。結局、ほとんど詰め寄ることができずに2着止まりという結果だった。
「レース運び自体は、ほとんど完璧だったと思いますよ。ただ、それ以上に逃げたアルサトワが粘り強く、さらに前が止まらない馬場が手伝った印象。
以前からポタジェの能力を高く評価していた武豊騎手としても、ここでの敗戦は完全に計算外でしょうね。結果論ですが、もう少し前々で競馬できていれば(結果は)違ったかもしれません」(別の記者)
そんな中、最終レースを5番人気のミティルで勝ったのはレジェンドジョッキーの意地か。ライバル不在のこの日、9鞍に騎乗して4度の1番人気があった武豊騎手だったが、結局1勝に終わってしまった。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA武豊アイスストームVS連覇狙うレイエンダ! サリオス姉サラキアも虎視眈々、過去10年8勝「4歳勢」にもチャンスあり【エプソムC(G3)展望】
JRA武豊「先々が楽しみ」ダディーズビビッドで世代一番星ゲット! 「今日は能力だけで勝った」キズナ産駒でダービー制覇へ大きな一歩
JRA武豊×池江泰寿調教師「昨日の敵は今日の友」タッグ結成!? 菊花賞2着サトノルークスを負かした“ワールドでプレミアな手腕”に期待
JRA 武豊「安田記念スルー」“裏開催”で勝ち星量産!? 川田将雅の二の舞だけは避けたいが……
JRA「武豊はダービーを勝てない」の終焉から22年、「大井の七不思議」は未だ健在。大井の帝王「悲願」は来年へ持ち越し……