JRA「34年間」連敗中…… 七夕賞(G3)で“ラッキーセブン”はあり得ない!? 枠連「7-7」の魔力から逃れるカギは「6」?
「ゾロ目は『枠連』を買え」。馬券を買う上での“セオリー”として古くからささやかれている。
例えば、6月28日東京7R。12番ルコントブルーが上がり最速の脚を使い勝利を収め、2着には11番フレンドアリスが飛び込んだ。だが、購入内容は全く同じだったにもかかわらず、「馬連11-12」は9,510円だった一方で、「枠連6-6」は10,800円。実に1,290円も差がついた。もし、1000円で買っていれば12,900円の差だ。これは笑って流せる額ではない。
競馬のオッズは、その買い目がどれだけ購入されたのかで決まる。そのため一概に「ゾロ目は『枠連』を買え」が当てはまるとはいえない。しかし過去、馬券購入前にこの格言を思い出し、あえて「ゾロ目の枠連」を買ったことで、美味しい思いをした人も多いはずだ。
通常「枠連のゾロ目」は、該当する馬連の配当を下回ることは少ない。だからこそセオリーとして定着しているのだが、今週末に開催される七夕賞(G3)に限ってはこれが当てはまらない。下記が七夕賞の過去10年の「枠連7-7のゾロ目」と、それに「該当する馬連」のオッズとなる。
馬連と比較すると、枠連のオッズの大半が半分以下。これは言わずもがな、『七夕賞』というネーミングゆえだ。七夕は、7月7日の行事。そのため、ついつい「枠連7-7」を買って夢を見てしまう人が続出するのだろう。この思考はいかにも素人臭い。だが自他ともに認めるベテランも手を出してしまうからこそ、この逆転現象が起こっているハズだ。外れたときのダメージを考えるとそれも致し方ない。
だが、今年で第56回目となる七夕賞だが、「枠連7‐7」のゾロ目で決着したのは1986年のみ。「枠連7-7」を買い続けた人がいるならば34連敗中だ。
だからこそ逆に、『そろそろ来る』と思う人も多いだろう。しかし過去10年で「7枠」に入った馬は20頭もいるが、勝利はおろか、馬券圏内に入った馬すらいない。これは決して下位人気の馬がその枠に入ったからではない。2017年には2番人気に支持されたマルターズアポジーが11着と大敗し、10年も3番人気だったサニーサンデーが11着に沈んでいる。
7の数字は“ラッキーセブン”とも呼ばれ、日本でもすっかり幸運の数字として定着しているが、七夕賞では全くといっていいほど幸運から見放されている。また一方で、4年連続「6枠」の馬が馬券圏内に入っているため、このレースに限っては「7」ではなく「6」が幸運の数字と見るべきかもしれない。
七夕賞で連敗が続く枠連「7-7」。これでもあなたは、今年も七夕賞で枠連「7-7」を買いますか?
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