JRA 「2020年初」福永祐一×大魔神・佐々木氏コンビ結成! 良血ブラヴァスで「悲願」の全10場重賞制&「因縁」払拭の一撃なるか!?
今週末の七夕賞(G3)では、ブラヴァス(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定の福永祐一騎手。ここで福永騎手が勝利をおさめることができれば、史上6人目となるJRA全10場重賞制覇を達成する。
福永騎手は2011年にトーセンジョーダンで札幌記念(G2)を勝ち、10場重賞制覇にリーチ。だが、13年の福島牝馬S(G3)をアロマティコで4着、レアリスタで挑んだ15年のラジオNIKKEI賞(G3)が16着、翌年はアーバンキッドで挑戦し3着。また昨年は七夕賞でタニノフランケルに騎乗したが6着と、リーチをかけてから福島の重賞で4度騎乗したものの、勝利は遠い。
「福永騎手はこの10場制覇を気にかけているとのこと。昨年も5月頃からタニノフランケルを管理する角居勝彦調教師に『七夕賞で使ってもらえませんか?』と直談判していたそうです。『10場制覇』を達成すべく、有力馬の乗鞍を早々に確保したかったのでしょうね。
ところが、そのタニノフランケルは2番手につけるものの、早々に手応えを失い失速。6着に終わっています。福永騎手は同馬に乗ることが先に決まったため、お手馬だったソールインパクト、ノーザンファーム系列から“お願い”されたロシュフォールの騎乗を断っていたそうです。そこまでして結果が出なかったのですから、本人にとっても相当悔しかったと思います」(競馬記者)
福永騎手の10場制覇の夢はブラヴァスに託された。同馬は父キングカメハメハ、母は13年、14年のヴィクトリアマイル(G1)を連覇した名牝ヴィルシーナの初仔。デビュー前から評判は高かったものの、それに見合う結果を残すことができず、クラシックは未出走だった。
それでも昨年の暮れから今年にかけて条件戦を連勝し、ついに念願のOPクラス入り。重賞初戦となった新潟大賞典(G3)では4着とまずまずの結果を残している。
「ブラヴァスのオーナーは大魔神こと、佐々木主浩氏。福永騎手は、かつてシュヴァルグランを始め、秋華賞馬ヴィブロスなど佐々木氏の主戦騎手でした。ふたりは昵懇の仲で知られていましたが、一昨年の宝塚記念(G1)で、福永騎手が佐々木氏からの支持を無視するような作戦に出て惨敗したことをきっかけに疎遠になったといわれています。
昨年の有馬記念(G1)が引退レースとなったシュヴァルグランに福永騎手が騎乗し、約1年ぶりに『福永騎手×大魔神・佐々木』のコンビが復活を果たしましたが、今年はこのコンビでの参戦は七夕賞が初めて。まだ以前ほど佐々木氏の信頼を取り戻せていないようです。福永騎手としては佐々木氏期待の素質馬で結果を残し、かつて以上の関係を結ぶきっかけとしたいでしょうね」(競馬誌ライター)
「JRA全10場重賞制覇」に「有力オーナーとの関係修復」。様々な思いを背負った福永騎手の手綱捌きに“一発”を期待したい。
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